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「ながら自然観察」ノススメ

「ながら自然観察」ノススメ


生き物たちが活気を増す季節

春

日増しに日差しも暖かくなり、春の香りが濃くなってきましたね。

まだまだ感染症対策には手を抜けず、また人によっては花粉症などの悩ましい問題もあり、浮かれた気分ばかりにはなれないこの春ですが、ちいさな命たちは元気いっぱいです!

わざわざ遠くまで足を延ばさずとも、私たちの周りの驚くほど身近に、生命の不思議があふれています。ほんの少し外に出るだけで、お散歩のついでに、何ならおうちの中でもできる、自然観察についてご紹介します。

早朝、家の中で

朝日とともに、小鳥の声が響き始めますね。試しに耳をすませてみると、擬音語としておなじみの「チュン、チュン…」というスズメの声以外にも、いろいろな声が聞こえてくることに気が付くはずです。

「ツピー、ツピー」というのは、シジュウカラの声。シジュウカラは、仲間内で通じる言葉のような声を持っていて、目的に合わせて鳴き声もさまざまに変化させるのだそう。ちなみにこの「ツピー、ツピー」は、仲間同士で警戒を促したりする際に発する声で、要するに、「気をつけてねー!」「いってらっしゃーい!」とお互い挨拶しているもののようです。同じくツピー、ツピーと聞こえる声の持ち主は、他にヤマガラやヒガラなどがいます。声音も微妙に違うので、ぜひ、聞き比べをしてみてください。

街の中で

ムクドリ

都会の中でも、生き物たちはたくましく暮らしています。

飛ぶ姿から、スズメよりも少し大きくハトよりは小さい、ムクドリやヒヨドリを見分けることができます。

鮮やかな黄色のくちばしと足をもつ、細身の鳥がムクドリです。朝や夕方になると、街路樹などにいくつもの群れが集まり、ギャーギャーと鳴き交わすこともあるので嫌われがちですが、昼間には単独で行動することが多く、地面に降りてトコトコと歩いたりするしぐさには愛嬌があります。

ほっぺのあたりが赤みがかった茶色をしているのが、ヒヨドリです。その名の通りピーヨ、ピーヨと愛らしい声で鳴くのが特徴ですが、筆者が好きなのは飛ぶ姿。数回力強く羽ばたいた後、羽を閉じてグライダーのように滑空するのです!その後再び羽を開いて飛び上がるのを繰り返す、バウンディングフライトという飛び方で、これがなんともカッコいい!さらに、空中で停止するホバリングもできるらしく、ヒヨドリの飛行能力はかなりの高ポイントであることがわかります。空を眺めていて、パタパタという羽ばたきとは異なるクールな飛び方を見つけられたら、それはきっとヒヨドリです。

目線を下げても

鳥たちに注目してきましたが、他にもまだまだ、街には生命があふれています。

先日近所の公園に出かけたところ、ちいさな池でカエルの大パーティが繰り広げられていました。何匹ものカエルが集まって、上を下への大騒ぎ。カカカカ、ココココ、と、意外にキュートな声に魅せられて、しばらく見入ってしまいました。数日後、あれほど集まっていたカエルたちは影も形もありません。さてどこへ行ったのやら…と狐につままれた気分で池をのぞくと…。ありました、ありました!もやもやとした藻のようなものに包まれた、ちいさな黒い点々たち。まぎれもない、カエルの卵たちです!これが、これからオタマジャクシになるのかと思うと、感無量でした。

池には目の粗いネットがゆる~くかけられています。

何のためかと管理の人に聞いてみると、オタマジャクシがかえったとたんに鳥たちがやってきて、あらかた食べてしまうからなのだそうです。さすが鳥たち、ちゃーーーんとわかってるんですね。

「ぜんぶ食べられちゃったら可哀相だから、少し大きくなるまでネットをかけておくんだよ」と、管理の人はお話していました。池の傍のネコヤナギの木には、白い毛でおおわれた毛虫のような形の花が満開で、枝の先にはカマキリの卵のかたまりが二つ、ゆれていました。

私たちのすぐそばに、自然はあふれている!

足元に目を落とせば、ガードレールの隙間に何かのさなぎ。植木鉢やアスファルトの割れ目からどんどん生えてくる草花。ちょっとそこまでの距離を歩くだけでも、思わぬところにけなげな姿をみつけることができます。しばらく乗っていなかった自転車を動かしたら、ちいさなクモがあわてふためいて逃げて行きました。新居を作ろうとしていたのでしょうか。驚かせてごめんね。

人間以外の生き物たちも、皆元気に生きています。遠くまで出かけられなくても、毎日の生活の中で、ちいさな自然を愛でていきませんか?気になる生き物はスマホですぐに検索できる「ながら自然観察」、かなり手ごたえがあってオススメです。

桜の季節が終わるころには、ツバメがやってきます。


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