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統一地方選挙では誰を選んだらいい?選ぶときの考え方を1つ

統一地方選挙では誰を選んだらいい?選ぶときの考え方を1つ


4月に統一地方選挙が行われます。スケジュールとしては以下の通りのようです。

  • 4月9日:道府県、政令指定都市の首長及び議員の選挙
  • 4月23日:それ以外の市区町村の首長及び議長の選挙


選挙は、行きましょう。投票しましょう。

「行かない」という行為は「今の政治のままで構いません、私は文句もありませんよ」と言っているのとまったく同じ行為です。これは白紙投票も同じことになります。

とはいえ、誰にいれたらいいのかわからない、いい人なんていないし~という人も少なくないと思います。マスコミメディアは自民党の広報塔なので、判断が難しいんですよね。野党は何もしていないように演出し、自民党政権が続くようにしているので。

ですので、私なりに、誰にいれたらいいのか&どの政党を応援したらいいのか?を比較的簡単に選べる基準を考えてみました。

比較的、誰にでもすぐに確認でき、また、政党の宣伝にもあまり騙されずに済む方法だと思います。少しでも参考になり、選挙に行く人が増えたら嬉しいです。

 

自分の自治体における議会の議案採決結果を見る

結論を先に言うと、自分の自治体の議案採決結果を見るのが一番簡単だと思います。

どこの自治体でも「議会」が行われています。例えばさいたま市なら「さいたま市議会」、三鷹市なら「三鷹市議会」。美里町なら「町議会」が。

議会が行われた後は、その内容をまとめた広報誌が各世帯に配布されていると思います。一般的な名称は「〇議会だより」かと。

実はここに、

  • どのような議案が出たのか(市民からの請願・陳情が元になっている議案もあります)
  • 誰が、またはどの政党が採決に賛成、反対したのか

というのがわかる一覧表が載せられていることが多いです。例えばこのように。

例)横浜市:dayori127-4.pdf (yokohama.lg.jp)

残念ながら広報誌には載せていない自治体もありますが、「市議会」のHPには載せていたりすることもあります。例えば福岡市ですと、広報誌には記載されていませんが、下記サイトの「議案・会議結果」から見ることができます。

例)福岡市:議案・会議結果・会議録 – 福岡市議会 (fukuoka.lg.jp)

 

世帯に配布される広報誌なんてろくにみないで捨てちゃったよ!とか、もう中身なんて覚えてないよ!という方も安心してください。各役場や公民館、出張所等にも置かれているかと思います。

また、上記のようにネットでもPDFデータ形式でバックナンバーが見られるようになっているところもありますので、試しに探してみてください。

「自分の市町村名 〇議会だより」と検索するとHPが見つかります。例えば「三鷹市 市議会だより」で検索すれば、一番上に「三鷹市の市議会だよりがあるページ」と出てきます。このように。


そうしたら、各バックナンバーを表示させ、該当箇所を探します。すると、大抵は最後の方にこのような一覧表が載っています。

(自治体によっては個人名がなく、「政党」でまとめられているところもあります)


前述の通り、そもそも市議会だよりに載せていないところもありますが、その場合は市議会HPを探してみてください。

 

この一覧表を、例えば1年分見るだけでも、誰が市民目線で検討してくれているのか、どのような議案に対して誰が賛成・反対しているのか、というのがなんとなく見えてきます。(1回分だけではなく、数回分は見て欲しいです)

まずは、自分に身近なところの議案から見てみるといいと思います。例えば、最近のもので言えばこのようなもの。

  • マイナ保険証制度
  • 学校の給食費無償制度
  • インボイス制度
  • 統一教会関連の調査


そうはいっても、タイトルだけでは賛成・反対の理由がわかりにくいものもあります。例えば予算案や条令改正案等。面倒くさかったら一旦飛ばしてもいいです。(まずは地元の議会に興味を持つことからです)

でも、もしそれが全員賛成にいないことに興味が湧いたら「なぜ反対したのか」まで是非調べてみてください。「この政党は反対ばかり」だと決めつけるのではなく。

というのも「悪改正だから(市民のためにならないから)反対した」というケースもあるからです。


とはいえ、ここまで興味が持てない or 調べる余裕がないのであれば、上記の例のように「自分に身近なもの」だけでも確認してみてください。

または自分に直接は関係はないけれど「市民全体が幸せになれそう(少しは楽になるだろう)」な案件を見るとか、ね。

どうでしょう?これだけならまだ簡単にできると思いませんか?

政党やマスコミメディアが作り上げるイメージに惑わされず、実際の動きがまだ見えやすくなっていると思います。

 

この審議結果を見るだけでも、騙されずに済むという例を1つ紹介

実は、「提案したわけでもないし、議会では反対していたにもかかわらず、成立したら自分の政党の手柄のように宣伝する」というケースもあります。(コロナ禍において、野党が提案して与党がしぶしぶ承認したにもかかわらず、与党が頑張ったみたいに報道されていたもの結構ありますから…)

市議会レベルにおいて、ちょうどいい例を見つけたので紹介します。

■三鷹市の「補聴器購入費助成事業」について

三鷹市では、2022年10月より、障がい者手帳を有していない18歳以上の人が、医療機関承認のうえ補聴器を買った場合、その費用の一部が助成されることになりました。

※これは聴覚障害者の人のための助成とはまた別で、主に「耳が遠くなった人のための助成」が目的です。手帳を有している聴覚障害者の場合は「補装具購入費」が別途あります。

 

このことについて、公明党が自分の手柄のように宣伝しています。いかにも、拡充に取り組んできたのは自分達だという風に。(下記画像、赤枠で囲んだところ)


しかし、市議会における採決結果を見ると……



あれ?ですよね。公明党、反対していますよね。(※理由としては、コロナ禍の時にやることなのか?時期尚早だ、ということでした。)

それに、そもそも補聴器助成を提案したのは日本共産党でした(議事録を探していたら、最初の意見書を出して提案したのも、条例を求めたのも日本共産党であることが確認できました)

ちなみに、この条例は最終的に成立しています。細かい流れは、この投稿の本筋ではないので簡単に言いますと。
この時は反対者が多かったことにより否決となりました。ですが、市長は元々前向きに検討しているということと、コロナ禍関係なく必要な事だという意見や市民運動の後押しもあり、実現にいたったという流れのようです。

 

■このように、政党の宣伝と実情が異なることがある

今回はちょうどわかりやすい例があったので、公明党を例に上げさせていただきました。

このように、宣伝チラシや街頭演説等で「私たちがやりました」という発言だけでは鵜呑みにできないということはわかっていただければと思います。

市議会だよりの一覧表だけでも「どの政党が市民目線で、どの政党は利権優先ぽいな?市民の要望に応える気なさそうだな?」というのがなんとなく見えてくるので、是非自分の自治体のを見ていただければと思います。

なお、この時に「財源は?」と言う人がいますが、それは議員の仕事です。

議会のなかで予算についても話は出ますし、「今、この自治体の財源はこのぐらいあります、このぐらい剰余金があるので、そのうちの〇%を回せるはずです」「この施策には意味がありますか?それをやるならこっちに回した方がいいのでは?」などのような提案もあったりしますから。

あくまでも「使い道を見る」イメージで、市議会だよりを読んでみてくださいね。


※三鷹市の補聴器助成についての補足
加齢による難聴は30代から始まります。
耳が遠くなったりすると、やはり生活の質(QOL)が落ちていき、認知症が進んだり、人とのかかわりが減ったりすることがわかっています。社会的な痛みや心理的痛み。ですので、補聴器をして「聴こえの状態」を良くすることが推奨されています。

また、ごく軽度難聴の場合、障がい者手帳の取得はできません。そういう人の場合、補聴器を買っても助成がおりないのです。補聴器が必要なのにも関わらず。そういったことも鑑みて、三鷹市では「18歳以上」としたとのことです。

 

採決結果を見る時の気持ちについて

市議会の議案採決結果を見るにあたって、「この政党は子どもにお金をやろうとしている!」「高齢者優遇だ!」「貧困者優遇だ!」という考えは捨てて欲しいのです。

誰かを虐めること、誰かを苦しめる政策に快楽を見出し、留飲を下げるような考え方は、もうやめましょうよ。

周りが自分より幸せになるのが許せない。自分よりもさらに不幸になってくれるなら、自分自身は現状維持でいい。

そんな考えはもうやめにしませんか。そのような考えを、自民党や公明党は利用してきました。その結果が今の日本です。私たち国民の心まで貧しくなっています。

そして、現状維持なんてありえない、ますます苦しくなるだけだということを認めませんか。


私たちはいつ、どんな立場になるかもわかりません。どんな立場になっても、それでも安心できる社会、明日に希望を持てる社会の方がよくありませんか?

そして、あなたにも今、なにかしら「楽しみ」があるはずです。それがたとえ「寝ること」だっていいんです。

今なら、WBCが楽しみだという人も多いかもしれませんね。そういったことを、安心してこれからも「楽しむ」ことができる社会へ。

戦争が始まったら。食べるものがなくなったら。そしたら安心して眠ることも、WBCさえも楽しむことができなくなるんですよ。あなたの大好きな選手も兵隊として徴兵されることになるかもしれませんし。

そういう未来にしないためにも。

そして、言葉を選ばずにはっきり言うと、高齢者率が高くなったのも、出生率が低いのも、電気代やら水道代やらが高騰しているのも酪農家や農家が苦しんでいるのも、最低賃金があがらないのも全部「自民党公明党」のせいです。その責任を全て高齢者に押し付けるのは間違っていると思います。

それでも、どうしても高齢者に怒りたいのであれば、こっちでしょう。

なんで自民党公明党に騙され続けたの?なんでマスコミメディアに騙され続けたの?

と。そしてもっとちゃんと選挙に行きましょう。若い人の投票率、低いんですよ。選挙に行かないという形で悪政を支持しているくせになにいってんだ、て話でもありますんで。

本当の大元凶である自民党・公明党を倒すためにも、統一教会を政治から離すためにも、今こそ世代を超えて団結していかねばならないのだと思っています。

 

あとがき

選挙は決して人気投票でも、勝ち馬を当てるゲームでもありません。
また、選挙に行かないというのは今の政治を支持します、見張りもしません。私は一切文句なんていいませんと言っているにも等しい行為です。

それは、実に悪政(利益だけを目的とした政治)がしやすい状況です。

とはいえ、選挙で誰にいれたらいいのかを考える余裕なんてないよ、国政のことまで考える余裕なんてもうないよ、という人も少なくないのだろうと思います。マスコミメディアも自民党の広告塔ですからね。

だったらせめて、自分が今いる自治体だけでも、見てみませんか。

そういう意味で、市議会の採決結果を読んでみるということをおすすめしてみます。それこそがまさに、自分の自治体に反映されていく内容ですから。

そういった人が増え、世代問わず誰もが暮らしやすい自治体が増えていくことを願ってやみません。


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