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酪農家を廃業させ、国民の健康も害するために海外から輸入を続ける日本政治

酪農家を廃業させ、国民の健康も害するために海外から輸入を続ける日本政治


日本の酪農家の85%は赤字経営、58%が離農を考えているとのことです。(既に廃業してしまった酪農家さんもいます)

酪農家の85%が赤字 離農検討は6割 中酪調査 / 日本農業新聞 (agrinews.co.jp)

中央酪農会議は17日、酪農家の85%が赤字経営で、58%が離農を検討しているとの調査結果を発表した。赤字経営の約4割は毎月の赤字額が100万円以上に上る。
2023.03.18 日本農業新聞

酪農家に限らず、農家なんて基本的にどうしても赤字経営になるものです(むしろそれが当たり前)

でも、食料自給率は高い方がいい・それこそが本当の意味で国を守ることになるというのをしっかりと理解しているEUやアメリカ等は、農家への補償がしっかりしています。9割以上ものの公的保障をしていたり、販売価格と経費の差額分の援助をしていたりしています。

対して、日本の公的保障はたったの3割。

加えて、積極的に農家を潰そうとしています(牛を殺せば〇万円、減反すれば〇万円やるぞ、という風に)


そして、海外にいい顔をするために輸入を最大限にしているのですが、その中身もまた・・・・・。

国内酪農家は減産を強いられるのに、乳製品の輸入は続く矛盾 深刻な“牛乳危機”の可能性も(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース

「日本やEUでは認められていませんが、アメリカなど世界の約20か国では乳牛にボバインソマトトロピン(BST)という合成ホルモン剤を投与することが認められている。牛の成長を早め、乳量を増やす目的で与えるものですが、牛乳に含まれるインスリン様成長因子-1(IGF-1)という物質が増加し、飲むと乳がんや前立腺がん、大腸がんなど、がんのリスクが増加すると問題視されています」

(中略)

価格が高くとも「BST不使用」「ホルモンフリー」と記載のあるものが選ばれ、ホルモン剤入り牛乳はアメリカの市場からほぼ淘汰された。しかし、いまでもアメリカの20%ほどの乳牛にBSTが投与され続けている。その搾られた牛乳は、どこにいくのか。

「日本です。アメリカ産のバターやチーズ、脱脂粉乳などはBST使用牛の乳が入っている可能性がある。日本では輸入乳製品のBSTチェックはされておらず、完全に“ザル”といっていい。すでにどんどんアメリカからの“ホルモン剤入り乳製品”が入ってきていると考えるべきです」

 

ちなみに、牛乳以外にも大豆や小麦についても似たような問題が指摘されています。

「リスクのある小麦」の輸入を続ける日本の末路 | 食品 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)

アメリカの穀物農家は、発がん性に加え、腸内細菌を殺してしまうことで、さまざまな疾患を誘発する懸念が指摘されているグリホサートを、雑草ではなく麦に直接散布している。

(中略)

「これはジャップが食べる分だからいいのだ」とアメリカの穀物農家が言っていた、との証言が、アメリカへ研修に行った日本の農家の複数の方から得られている。

グリホサートについては、日本の農家も使っているではないか、という批判もあろう。だが、日本の農家はそれを雑草にかける。

(中略)
アメリカからの輸入穀物に残留したグリホサートを、日本人が世界で一番たくさん摂取しているという現実である。

しかも、アメリカで使用量が増えているので、日本人には小麦のグリホサートの摂取限界値を6倍に緩めるよう要請され、日本政府は2017年12月25日に、「クリスマス・プレゼント」と称して緩めてしまったのだ。残念ながら、日本人の命の基準値はアメリカの必要使用量から計算されているのであろうか。

(中略)

世界的にはグリホサートへの消費者の懸念が高まり、規制が強化されるなかで、日本は逆に規制を緩和しているので、日本での儲けに期待が高まることになる。

※2017年は安倍政権です


すべては「アメリカのために」。アメリカの為ならあらゆる基準を「緩和という名の、悪改正することだって厭わない。

自民党をはじめとする政治家にとって大切なのは日本国民を潰してでも「アメリカ」の思惑通りに動くこと。

それは食生活にもかなり深いところまで侵入してきています。


「大量摂取しなければ問題ない」「ただちに」影響がえるものではない、という人も少なくないでしょう。

ですが、問題なのは「どんどん規制緩和されていく」という現実です。

「日本はこれこれこうで。だから基準を厳しくしています。国民の健康をとにかく守ります。大丈夫だというのなら、なぜあなたの国では売らなくなったのですか?」のように相手国を批判しないという、受け身でしかない日本の姿勢です。

前に書いた記事も貼っておきます。

セルフ兵糧攻めにまい進する日本:直面している酪農の危機等 (topview.jp)

 


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