魔法外科医は癒やし系少年~涼波ハルカの進撃-02 ☸ ハルカと大剣
魔法外科医は癒やし系少年~涼波ハルカの進撃-02 ☸ ハルカと大剣
魔法外科医は癒やし系少年~あらすじ
魔法外科医って結構、大変なお仕事。さらに転生者の受け入れまで。ほのぼのあり、シリアスあり、アクションあり、ギャグあり、ほどよくエッチもありの逆異世界転生ファンタジー。
<ロビ様、血管とかひとつずつ繋げていますけど、ぶわぁって治る治癒魔法というのは無いのですか?>
<あるよ。あるけど、あれ、障害が残るんだ>
<どういうことでしょうか?>
<切れた患部がぴったり合っていれば綺麗に治るんだけど、ずれているとそのまま治っちゃってリハビリが大変なんだ。特に太い血管や筋肉はちゃんとやらないと>
<なるほど、勝手に元通りになるわけじゃないんですね>
<そう。だから、障害を残さないよう、元通りに結合していくんだ>
(ハルカの世界では、魔法って、随分と便利なものと解釈されているんだな)
※本小説は、「小説になろう」、「カクヨム」、「アルファポリス」、「ノベルバ」、「ノベルビア」にも投稿しておりますので、お好みのサイトで読んでいただければ幸いです。
➡TOPVIEW内記事目次リンク
魔法外科医は癒やし系少年~涼波ハルカの進撃-02 ☸ ハルカと大剣
➖ ➖ ➖ ✡️ ✡️ ✡️ ➖ ➖ ➖
(ハルカには、この世界の食生活にも慣れてもらわないといけないな。どうしたらいいんだろう)
昼食はパンと燻製鳥肉、そしてサラダである。昼食は特に四人で時間を合わせることはせず、ウグルスが調理したら、みんな適当に食べている。ロビはハルカと昼食を食べながら考えていた。
<ハルカ、ハルカの世界だと、鳥肉ってどんな風に売っているの?>
<鳥肉というか、ニワトリという鳥のお肉が売っています。さっきの魚と同じ感じです>
<こっちの世界だと……ちょっと
<はい>
ロビの隣に座っていたハルカは額を突き出した。
(『
<こんな感じで売っているんだ>
<え、ええ?こ、これ、鳥肉を売っているって言えるんですか?ペットショップじゃないんですか?>
ロビは、たくさんの鳥がカゴに入っているお店で、それをそのまま買ってきて、持ち帰ってから処理するところを思い浮かべた。
<うん、鮮度抜群>
<一昨日、動物の悲鳴のようなものが聞こえましたが、それって……>
<うん、夕食に出た鳥肉料理>
<なんなら、四本足のもっと大きいやつとかもあるけど、どうする?>
<うぇ、もう、なんか、鳥だけで十分です。ごめんなさい>
<ハルカ、泣かないで>
<ロビ様、すみません。でも、きっとあたしの世界でも誰かが同じことをしているんですよね>
<そうだね。肉を食べるって、こういうことだよね>
<なんか、この世界で生きていく自信が無くなってきました>
<大丈夫だよ、そのうち慣れるよ>
<慣れるかもしれませんが、だいぶ時間がかかりそうです>
<うん、徐々にね>
<はい>
<じゃあ、気分転換に、
<はい>
(ハルカ、なんか落ち込んでいる。もう一人のハルカ、頼むよ)
ロビとハルカは工房に行き、
ロビは、
<ロビ様、忍者みたいです>
<ニンジャ?スパイかな。ニホンのスパイはこんな感じなの?>
<えっと、昔のスパイです。それで、刀をしゅっと抜いて戦うんです>
<しゅっと抜く?へー、そうなんだ>
(これ、重たいから背負っているだけで、このままじゃ抜けないんだけどな)
庭に出ると、ロビは
<抜いてみていいよ。僕は的を準備してくる>
ロビは、数十メートル先にある背丈ほどの丸太が何本も立ててある庭の隅に行き、その手前に小さな木片を並べ始めた。
(あ、ハルカ、やっぱり抜けてないや)
ロビはハルカのそばに戻ってきた。
<ロビ様、抜けない、抜けないです>
<ハルカ、腕の長さから考えたら、刃渡り三十センチ以上の剣は、背中に背負ったままじゃ抜けないんだよ>
<じゃあ、どうしてロビ様はさっき背負っていたのですか?>
<重たいから>
<そうですか。何か思っていたのと違います>
<でも、この剣は
<どうやるんですか?>
<グリップのガード側にある宝石を押すの>
<ちょっと待ってください、えーと>
<もうちょっと右、あ、下、それそれ。グリップをしっかり握って押してみて>
<はい>
ロビの目の前で鞘が二つに割れ、ハルカは剣を抜くことができた。
<ロビ様、何が起きたのですか?>
<
<長い剣ですね。それに重たいです>
<そうだね。でも、長さの割には軽い方だよ>
<ロビ様>
<どうしたの?>
<
<戻せるようになるには、だいぶ練習が必要だよ。手伝うから。はい、宝石を離して>
➖ ➖ ➖ ✡️ ✡️ ✡️ ➖ ➖ ➖
<ロビ様、今日はこの剣で何をするのですか?>
<長距離射撃だよ。この剣は刃物としての能力だけじゃなく、
<これはあたしでも使えるんですか?>
<うん。
ロビは予備の
<じゃあ、あそこにある木片を狙ってみよう>
<え、あの、見えません>
<大丈夫。まず、肩から
<はい>
<そうしたら、
鈍い金属がこすれるような音がして、
<そしてガードを左手で押さえながらグリップを引っ張り、下に押し下げて斜めにする>
<はい。何か、レバーのようなものが出てきました>
<仕上げにさっきの宝石を押してみて>
<あ、鞘が割れました。なんか、足みたいなのも出てきました。大丈夫ですか?>
<うん、それでいい>
<なんか、たくさん小さな魔法陣みたいなものが出てきたんですけど>
<そのまま持っていて。新品のメイド服が汚れるのもなんだから>
ロビは、持っていた大きな布を広げた。
<ここに腹ばいになってその円を覗いてみて。そして人差し指でガードの所を撫でる>
ロビとハルカは二人並んで庭で腹ばいになった。
<すごいです。遠くの木片が見えます。ガードを撫でると、拡大したりできるんですね>
<うん。今日は風が吹いていないから、風速補正無しで。発砲するには親指でレバーを押し下げる>
<あれ、外れました。あの、風速補正って何でしょうか?>
<この弾、まっすぐ飛んでくれるんだけど、風が強いとずれるんだ>
<そうですか>
<剣全体を動かさないように。そうだな、レバーを押し下げるというよりは、右手全体で剣を握りこむ感じで>
<はい。また外れましたが、さっきより近いです>
<落ち着いて、呼吸を落ち着かせながら撃ってみて。何発でもいいよ>
ハルカは、グリップの握り方や狙いの定め方を調整しながら撃ち始めた。発砲時の反動はあるため刀身が長い分、ちょっとコツが必要だ。
<すみません、なかなか当たりません。あ、見えなくなりました>
<だいたい、短距離設定で八十発ぐらい、長距離設定で十五発で
ロビは、ハルカの右手を一緒に動かしながら、
<そして、反対側から指でカスを押し出すんだ>
<はい、なんか、スカスカしてます>
<スカスカって、面白い表現だね。そうだね、確かにスカスカしている。そして新しい
ロビは、持ってきていた予備の
<ロビ様、
<そこは勢いよく、バシっと閉めて>
<はい、こうでしょうか?>
ハルカは軽く
<うん、いい感じ。また起動したね。ゆっくりやると起動しない時があるんだ。今ぐらいでちょうどいいよ>
<ほんとですね、遠くが見えるようになりました>
<この操作は
<わかりました。どちらもまったく同じ
<ハルカはいい質問をするね。その通り。僕が使っている
<ロビ様、次、行きます>
<うん、落ち着いて>
<命中しました!>
<すごいね、ハルカ>
<あの、あの木片まで何メートルですか?>
<五十メートルぐらいかな。大丈夫、練習していこうね>
ハルカは再び
<あの、ロビ様はどれくらい離れたものを撃つことができるのですか?>
<長距離設定でララやルルの力を借りれば三キロぐらいかな>
<すごいです。あの、なぜ、短距離設定と長距離設定があるのですか?>
<逃げる用。長距離設定で近くのものを打つと貫通しちゃうんだ。例えば、相手が弓で狙ってきた時、貫通しちゃうと放たれた矢がこっちに飛んできちゃう。でも、貫通しなければ相手は倒れるので矢が変な方向に飛ぶから安全なんだよ>
<なるほどです。この世界でも銃はあるのですか?>
<
<それなら、日本にも昔ありました>
<ニホンにも?どれくらい昔なの?>
<約五百年前です>
<ハルカの世界は今よりもとても進んでいるんだね>
<あ、ロビ様、今度は自分で木片を並べてきます>
ハルカは立ち上がり、的の方へ走っていた。
小説投稿サイトの紹介
以下のWEB小説投稿サイトでも投稿していますので、お好みのサイトでご覧ください。- カクヨム……魔法外科医は癒やし系少年
- アルファポリス……魔法外科医は癒やし系少年
- 小説家になろう……魔法外科医は癒やし系少年
- ノベルバ……魔法外科医は癒やし系少年
- ノベルピア……魔法外科医は癒やし系少年
ワタクシからお願い
心の予定では、ラノベ換算で二桁巻数まで書いてみようと思っていますので、引き続きよろしくお願いします。そして…❤とフォローして頂けると超喜びマス!
また、最後になりましたが、ちょっと宣伝です。ワタクシ事ですが、ブログも運営していますので、こちらもぜひ、お立ち寄りください。ブログの方では、アニメ、ノベル、コミック情報や、WEB小説投稿サイト情報、当作品「魔法外科医の少年は癒し系」の裏話などを投稿して行きます。
ぜひお立ち寄りください!
アカウントを作成 して、もっと沢山の記事を読みませんか?
ワタクシソラベ さんにチップを送りました
チップをありがとうございます。
メッセージは管理画面から確認できます。
理系Hラノベ作家みならい。主にアニメ実況感想レビュー。ネタバレしない程度にレビュー記事を書いています。記事を読んでからアニメを観てい頂ければ感動?をシェアできること間違いなし!
申し遅れましたが名前は綿串天兵(WATAKUSi SOLABe:ワタクシソラベ)です。
この記事にコメントをしてみませんか?