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1990年12月29日 「東京・銀座のシャンソン喫茶の老舗「銀巴里」が閉店」

1990年12月29日 「東京・銀座のシャンソン喫茶の老舗「銀巴里」が閉店」


1990年12月29日、東京・銀座に佇む歴史ある建物が、長らくの歴史と共に閉店の別れを告げました。その建物こそが、「銀巴里」として知られ、1951年から1990年まで、日本初のシャンソン喫茶として銀座七丁目に佇んでいた場所でした。この閉店は、街の風景に対する喪失感と共に、シャンソン文化の一部が幕を閉じる瞬間でした。


「東の銀巴里、西のラ・ベル・エポック」と呼ばれたこの喫茶店は、その名が物語るように、東京のシャンソンカルチャーの象徴でした。美輪明宏、青江三奈、戸川昌子、古賀力、金子由香利、戸山英二、大木康子、長谷川きよし、宇野ゆう子、嵯峨美子、クミコなど、数多くの才能あるアーティストがここで育まれ、シャンソンの調べが響き渡っていました。


また、文学や芸術の分野からも多くの著名人が集い、三島由紀夫、なかにし礼、吉行淳之介、寺山修司、中原淳一などが演出に携わり、銀巴里はシャンソンの枠を越えた芸術の交流の場として栄えました。


そして、1990年12月29日、銀巴里は閉店の刹那を迎えました。閉店日には、銀巴里の歴史を物語るようなコーヒーカップや食器類が、感慨深い常連客たちによって一つ一つ手にされ、これまでの思い出と共に新たな場所へ旅立ちました。閉店後も、その足跡は銀座7丁目9番11号に建てられた石碑に刻まれ、銀巴里の存在が風化することはありませんでした。


また、唯一のれん分けされた店舗が存在していた札幌市のススキノも、2012年9月29日に閉店。これにより、銀巴里の名は日本の地で一段と遠くへと広がりました。銀巴里の閉店は、単なる喫茶店の終焉ではなく、シャンソンの魅力と歴史への深い哀愁として、人々の心に響き続けています。


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