こんなに使える!ハッカ油の効能
こんなに使える!ハッカ油の効能
蒸し暑かったり、急な豪雨だったり。
天気の安定しないシーズンは、憂鬱な気分になりがち、という方も多いのではないでしょうか。
今回は、気分も頭もお部屋もスッキリ! いろんな使い方が楽しめる「ハッカ油」の活用法をお伝えします。
ハッカは、いわゆる「ミント」の一種。日本に自生している和種ハッカから蒸留・精製して作られたのが、ハッカ油です。
1.虫よけとして使う
気候温暖化に伴い、活動シーズンが飛躍的に伸びている気がするのが、そう、にっくき「蚊」です。プゥ~ンという耳障りな羽音といい、刺された部分のかゆみといい、腹立たしいことこの上ないあの存在。蚊に刺されないためには、肌を露出しないなどの物理的防御が手っ取り早いですが、温度や湿度の高い季節はそうもいっていられません。
そこで虫よけスプレーの出番となります。
市販の虫よけに主に配合されているのは「ディート」や「イカリジン」などの成分。私たちの発する二酸化炭素や匂い、体温などを頼りに寄ってくる蚊の、感知能力を妨害する作用をもっています。きちんと安全性を確認されたうえで市販されているものではありますが、蚊の感知能力に影響をおよぼす化学物質ゆえ、用法・用量をきちんと守って正しく使ったとしても、人によっては刺激を感じることも。
そんな時におすすめなのが、ハッカ油なのです!
蚊は、ハッカのスーッとした清涼感あふれる香りを嫌って、近寄ってきません。お部屋の窓辺にハッカ油をしみこませたコットンを置いたり、ハッカ油を添加した水で窓枠をふいてみたりすると、さわやかな香りと反比例するようにやつらは現れなくなります。
ハッカの香りはダニやゴキブリも苦手としているらしく、蚊対策とダニ・ゴキブリ対策を兼ねられるなら、こんなにありがたいことはありません!
お外で使うときには、ハッカ油スプレーが効果的です。
無水エタノール10mlにハッカ油を数滴振り入れてよく混ぜ、水を90mlほど加えたものをスプレー容器に入れれば、簡単に持ち歩ける虫よけスプレーが完成します。
肌に吹き付けるとかなりの清涼感があり、夏の暑い日には気分転換にもおすすめです。万が一刺されてしまった場合には、このスプレーをシュッとすれば、かゆみ止めの代わりにもなります。
スプレー容器は100円ショップなどで売っているもので問題ありませんが、ポリスチレン(PS)と記載のあるものは避けてください。ハッカ油に含まれるリモネンという成分に反応し、容器が溶けだす可能性があるため、必ずポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)と記載のあるもの、もしくはガラス製を使用しましょう!
2.お風呂で清涼感を楽しむ
汗をたくさんかくからと、湯船に入るのを省略しがちな人にこそお試しいただきたいのが、「ハッカ風呂」です!
使い方は簡単。ぬるめに沸かしたお風呂に、ハッカ油をたらすだけ。
油ですからお湯とはなじまないので、軽く混ぜてから入浴します。ほんのりすーっとした香りが漂うお湯でさっぱりしたあと、ハッカ油の本領が発揮されるのはお風呂上がり。湯上がりの肌に風があたるとひんやりとして、汗が気持ちよくひいていくのがわかります。お湯に入っている最中には感じられない清涼感ですので、最初に試す時には少し足りないかな?と思うくらいの1~2滴から始めてみてください。うっかり入れすぎて真夏なのに風邪を引きそうになった、という人もいるのでご注意を。
3.マスクスプレーとして
エチケットとしてすっかり生活に欠かせなくなってしまったマスク。暑い季節は特に、内側にこもる息やムレが気になりますよね。
そんな時には、ハッカ油をほんの一滴、マスクの外側に垂らすか、ハッカ油スプレーを吹き付けてみてください。これだけでマスクの中はすっきりさわやか!気分まで爽快になります。
この場合の注意点は、必ずマスクの外側につけること。マスクの内側は、目や鼻、唇などの粘膜に近いため刺激が強すぎるのです。必ずマスクの外側につけるようにしてください。
その他、匂い消しやミントティーなどにも
ハッカ油に含まれるメントールは、さわやかな香りとともに、菌の繁殖を抑える抗菌効果を持っています。生ゴミや室内干しの洗濯物などにハッカ油を一吹きすれば、匂いが気にならなくなると同時に虫よけにもなります。トイレのあとにシュッとすれば、嫌な匂いもたちまちすっきり。玄関や寝室のリネン類など、匂いや菌の繁殖が気になるところも手軽に消臭できるのがうれしいですね。
また、「食品添加物」の表示のあるハッカ油であれば、お茶やお菓子に加えてミントフレーバーを楽しむという使い道もあるんです。おうちで手軽にミントティーでティーブレイク、なんてオシャレですね!お水に多めに垂らせば、即席のマウスウォッシュとしても使えるというハッカ油、持っておいて損はありません!
ただし。
愛猫家の皆さんには、残念ながらハッカ油をおすすめできません。ハッカ油のみならず、香りのあるいわゆるアロマと呼ばれるものは全て、猫ちゃんには禁忌だからなのです。
ハッカの効能を楽しむ場合には、どうか猫ちゃんが絶対に触れることのないよう、くれぐれもご注意ください!
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