厚切りジェイソン「お金の増やし方」
厚切りジェイソン「お金の増やし方」
「お金の増やし方」
著者:厚切りジェイソン
日本とアメリカの金融資産の割合が全然違う。日本は貯金文化。アメリカは投資文化。なぜこんなに意識に違いが出るかというと、国の仕組みによるものだと思う。一昔の日本は、終身雇用で働いて定年になったら年金生活。医療制度も充実してるので投資をして資産を増やそうという意識が低い。一方、アメリカは、国によるサポートが乏しいから自分でなんとか資産形成しなければ老後の生活に支障が出る。日本がNISAやiDeCoを勧めているのは、国に頼らず自分で老後の資産を作ってね、というメッセージだ。
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<著者紹介>
堅実で保守的。芸人、厚切りジェイソンとして仕事をしながら、IT企業の取締役としても仕事をこなし、同時に投資家としても活躍し15年でFIRE(経済的自立)を達成。これだけ多忙でありながらも、家族との時間を犠牲にする事なくお金を増やしてきた。
投資をしないのが一番の無駄。なぜなら、、
・メガバンクの普通預金の金利→0.001%
・金利が高めと言われているネット銀行の金利→0.01~0.02%くらい
つまりネット銀行に1年間100万円預けていても、100円程度しか増えない。
日本とアメリカの金融資産の割合
<日本>
預貯金→54.2% 株式等→9.6% 投資信託→3.4%
<アメリカ>
預貯金→13.7% 株式等→32.5% 投資信託→12.3%
アメリカは投資で金融資産を保有する考えが浸透している。これは、アメリカが日本より公的なサポートや年金が乏しいから、自分で老後の資金や保険のお金を賄わなければならないという意識があるから。
▼ジェイソン流投資法
支出を減らして、残りのお金を投資に回して、待つ。
具体的には、「トータル・マーケット・インデックスファンド」に投資をし続ける。個別株ではなく、投資信託一択。
▼ジェイソン流マネーリテラシー
日々の生活の中で、「今、使っているお金は本当にその価値があるのか?」「その商品は、自分の人生や生活に価値があるのか?」と判断できるか。
単利と複利の違い(元手10万円で金利5%の場合)
単利→元金だけで利息を生み続ける→1年で10万5000円→また1年後で11万
複利→元金に利子がつきその利子に利子がつく→10万5000円→1年後で11万250円
複利の凄い所は、時間が経過すればするほどリターンが大きくなるというもの。
副業は積極的にするべきで、できなければ仕事でのポジションを上げる。理由はそのお金を投資に回せるから。お金以外にも投資するものがある。それが、「自分」
勉強をして、資格を取り自分の市場価値を高めれば、転職もしやすいし役職にもつくやすい。
▼お金を増やすための第一歩は支出を減らす
○支出を可視化する
○固定費を見直す
○「収入ー支出」を最大化する事で投資に回せるお金が増える。
○ケチになれという事ではない。「本当にそれは自分が欲しいものなのか?」と問い続ける事。本当に欲しい物は買えばいい。
○交通手段はまず歩く。お金も使わないし、健康にもいいし、歩いている間、ポッドキャストを聴けるから。
○夫婦間で資産形成に向けて共通認識を持つ事。お互い無理のない節約が出来ることが最短で資産を増やす方法。
▼ジェイソン流お金を増やす方法
インデックスに「長期、分散、積み立て」投資をするだけ。
支出を把握する。お金と曖昧に付き合っていると死ぬまで経済的リタイアはできない。
○投資信託リスクヘッジ
・資産分散→株式や債権など複数の銘柄に分散して投資をすれば一つが大幅に下落しても、他の銘柄でカバーできる。
・時間分散→定額を時期に分けて購入する事で購入価格を平均化し、価格変動のリスクを抑える事ができる。この手法をドルコスト平均法という。
・基本投資したら崩さずに待つ。複利の効果を最大限に発揮できるから。一番資産を増やす方法が「とにかく売らない事」なぜなら、都度手数料や税金がかかり十分なリターンを得る事ができない為。
・投資をするのは「今」が一番いい。
・投資をする上で日常的に情報を得るのはとても大切。それは、運用方法を変えるというのではなく、心の備えを保つ為だから。(毎朝の株価指数、資産運用と個別株のシミュレーションは欠かさない)
▼お金と向き合う
お金の話をもっとしよう。
「お金がお金を生み出す複利」
元手1000万円を利回り5%の投資信託で運用すれば30年後には約4321万円になる。
「良い借金」と「悪い借金」(住宅ローン編)
ジェイソンの投資は過去のデータを元に見ると平均で年利6.4%を下回る事がない。この金利より下回る借金はした方がいい。投資の年利を上回る金利の借金はしない方がいい。
子供を幸せにする手段の一つはお金の教育
子供が欲しいものを「買っちゃだめ」とは言わない。むしろ、いいよと言っている。その後、必ず「それは本当に欲しいものなの?」「他、探したりもう少し待てば安く買えるかもよ」とアドバイスをしている。お小遣いでも複利の大切さをわかってもらう為に日々説明している。
▼ジェイソンが伝えたい事
「節約して、コツコツ入金して、待つ。」
「継続しろよ。ただやれよ。なんで続けようとしないの?」
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※FIRE
経済的自立。アメリカのトリニティ大学の論文に、FIREする為に必要な資産の目安は、「年間支出の25倍」という「4%ルール」の考えが記されている。理論上、年間支出の25倍の資産を築けば、年利4%の運用益で生活費を賄えるという事。つまり、年間支出が200万であれば、5000万の資産を築いて年利4%で運用していけばFIREになる。
※トータル・マーケット・インデックスファンド
米国株式市場の大型株から小型株までを対象とし、投資可能銘柄のほぼ100%カバーする投資信託。
※時価総額
上場企業の株価に発行済株式数をかけたものであり、企業の評価や規模を評価する指標。
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