いらいら日記〜14日目〜

お金

大事である。

世界一面白くないマジカルバナナが
始まってしまった。

この世の中は何かとお金が要る。
車を持っているだけでお金を払わないといけないのだから不思議だ。

僕は毎週末に平日分の食料をまとめて
買うようにしている。
無論、節約のためだ。

今日もいつものように買い物へ出た。
大体買う食料品は変わらないため、
スムーズに買い物かごへ食料品を
入れていく。
そしてレジへ向かう。

「お会計3660円です。」
僕はまず、最近手に入れた2000円分の
QUOカードを使う旨を伝えた。

「申し訳ございません。QUOカードは
ご利用いただけません。」
このカードはどこで使えるのだ。
使えた試しがない。
ただの銀色に輝く屍だ。
ここでもかぁと思いながらも、
仕方ないのでお札用の財布を開く。

中身は3000円。
まあまあ、3000円あれば小銭合わせて
支払い出来るだろう。
QUOカードが使えなかった事で
一抹の不安があったが、財布にあった
3000円が僕の心を穏やかにしてくれた。

満面の笑みで小銭入れを開ける。
458円。
僕の全身に電撃が走った。
202円足りない...
成人男性が202円で絶望する事が
あるだろうか。いや、ない。
反語表現が出来てしまう程の絶望だ。

しかし！！！
僕もそこまであまちゃんではない。
世の中には『ポイント』という
お助けアイテムがあるのだ。

焦っている事を悟られないように
咄嗟に「ポイント使います！」
そう店員さんに伝えた。

勝った。
勝った。買ったのだ。
毎回買い物しているスーパーで
ポイントはそこまで引き出した記憶が
ないため、確実に202円分は残っている
自信があった。

「申し訳ございません。
34円足りません。」

のおおおおおおおおおん！！！！！

思わず心の中で能年玲奈さんの
芸名を叫んでしまった。
ポイントが思った以上に貯まっていなかったのだ。
ここまで様々な策を講じても
食料品さえ買えないのか...

生きづらい世の中になってしまった事を
僕は憂いた。嘆いた。
34円で泣かない世の中にしたい。
そう思った。

50円未満であれば、
サービスしてもらえる法律を
作るため、僕は国会議員を目指す事を
心に誓った。

待ってろ...住み良し國...ニッポン！！！