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右手を骨折してわかったこと

右手を骨折してわかったこと


あなたは右利きですか?
それとも左利き?
あなたは、あなたの利き手が普段どれほどの仕事量をこなしているか考えたことはありますか?
ウメ子はありませんでした。
今年の5月まで。

2022年5月。
ウメ子は利き手である右手を骨折しました。
なんともアホな理由で。
半世紀生きてきてはじめてのことでした。

本記事では、このような経験が無い方のために、利き手を封じられたアラフィフが自らのケガからどのような学びを得たのか…
…というよりいかにジタバタして治療期間を過ごしたのかをお届けします。

忘れもしない2022年5月2日(月)。
ウメ子はダンスレッスンに行こうと、バタバタと支度をしておりました。

玄関まで行く、
あ、忘れ物、
戻る、
忘れ物取って玄関へ、
あ、また忘れ物…

そんなことをしているうちに…(実はあまり記憶がないのですが)
部屋の真ん中の何も置いていない床でクルックルッと回転する形になってしまいました。
華麗なターンとは程遠い回転でした。

そこでグイっと…ショルダーバッグを引っ張られたような感触があり
(誰も引っ張っていない)
バランスを崩し、ふわっと転ぶなーと(笑)
(こういう時定番のスローモーション)
あー転びそうだなーと思ったところで

バンッッ!!!!!

と、床に右手をつきました。

全体重を右手で受けました。
痛かった… (痩せよう…)

例えば手をドアにぶつけた時、しばらく押さえておくと痛みっておさまるじゃないですか?
そのつもりで押さえてたんですけど、一向におさまらないわけです。
アイスノンを持ってきて巻きつけてみても、全然おさまらないわけです。

あーもうこれダメだわ。病院行こ。
先生、ごめんなさいダンスお休みします。
そして、一番近くの整骨院を探してゴー!

最初の整骨院の先生は優しいおじさまでした
(あんたもいい年のおばさんやでという突っ込み募集中)。

レントゲン撮影後、
「うーん、ねーここ折れてるよねー。
最初見た時折れてると思ったよねー」

透視できるんスか?

「でもなにかあったらここでは対処できないから、大きい病院紹介するね」
とのことで、2つ目の大きい整形外科へ。

そこでもやっぱりレントゲンを撮られて、
「折れてますね」
違うって言ってもらえるかもってちょっと期待してたのに。

そして
「全治2か月ですね」

はぁぁぁぁああああ???????

2カ月???

2カ月も動きを封じられるんですか????

この私が??????

おま……はあああああああああ?????

そんなわけで右手を固定された日々が始まりました。

◎封じられた働き者


「くっつくまで、そうだなー、3週間くらいかな?
動かさないでね。骨がズレてくっつくと手術しなくちゃいけなくなるから」

ひぇぇぇぇえええええええ!!!
やだー!手術やだー!
絶対にズレさせてなるものか!
という使命感でギプス固定に耐えました。

折れたのは右手首右人差し指の第2関節、2か所です。
手首のみならず、人差し指も封じられました。

思い起こせばこれまでの人生、一番お世話になってきた体のパーツ。
一番働いてくれていた部位でした。

ということはつまり、
あなたたち無しで生活する方法を知らないのよ私!!!

さぁ大変だ。
早速、困難が立ちはだかります。

・字が書けない
 小学生の方が上手。

・お箸が使えない
 左手のみでスプーンで食べる。

・ヤカンでお湯が沸かせない
 ふたが取れないし火が危ないので電気ケトルで沸かす。

・服が脱げない
 こんなこと予想してなかった。被るタイプの服は困る。

・服が着れない
 すみません! この(クローゼットの)中にギプスが通るお洋服の方はいらっしゃいませんか?

・髪の毛が結べない
 この作業には絶対に両手が必要。

・ブラの着け外しができない
 前で開閉する介護用ブラのお世話に。

・コンタクトレンズの着け外しができない
 眼鏡生活。

・ファンデーションがぬれない
 クリアファイルにファンデを出し、そこから取ってぬるスタイル。
 パレット方式と命名。

・眉毛が描けない
 ずっと人相が悪い。

・料理、洗濯、掃除ができない
 それはいつもなので問題なし。

旦那さまに(いつも以上に)迷惑をかける日々が始まりました。

◎体(年齢)は正直

以前、足の甲を骨折した時、整骨医の予想より早くくっついたことがあり謎の自信を持っていたウメ子。

初診から2週間後に再診に行ったとき、
「もうくっついてますよ」
なんて言われるんじゃないかと密かに期待していました。

甘かった。

レントゲンを見ても
「うん、ズレてないね。大丈夫」
とは言われたけど、相変わらず折れていました。

「小学生だとそろそろくっつき始めるころなんだけどね」
ヘイ、ドクター、それは比べる相手が違います。

2週間ぶりにギプスを外して、腕を洗わせてもらう。

おそるおそるだったけれど、温かいお湯で体を流すことがこんなにも幸せなのかと、右手が言っていました。

体はいつも通り入浴していましたが、右手は濡れないようにカバーをして固定してたので、一切お湯に触れていませんでした。

皮膚にお湯を感じた時に確かに右手が喜んだのを感じました。
寝たきりの方が『時々お風呂に入れてもらうのが楽しみ』という気持ちがよくわかる。

お風呂は正義だ。

そして、はじめてのギプスでこすれた皮膚がかぶれて、ただれて、エライことになっていたので軟膏を塗ってもらいました。
これも、寝たきりの人の床ずれとか大変だろうなと考えるきっかけになりました。

◎助けてくれた物たち


ギプス期間中、助けてもらったのが便利な道具たちでした。

さぁここで、唐突に始まる
『ありがとう、お前たち!
 右手を骨折した人がすぐに用意すべきアイテム6選』

ご紹介してまいります。

1 シャンプーブラシ

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ダイソーさんはいつも私たちの味方。

左手一本で頭を洗うので、全然力が入らないしヘタクソなわけです。
地肌を適度に刺激しつつ、しっかり洗ってくれるこのブラシは必需品でした。

2 洗顔ブラシ

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ダイソーさんの300円商品。

ご存じですか?
片手で顔を洗うのって難しいのですよ!

左手で洗えばいいじゃん、て思うでしょ?
でしょ?ねぇ?
私もそう思ったんですよ。
でもね、できないんです。
両手で同時に同じくらいの力を入れるからこそ、バランスが取れてしっかり洗えるのですね。

そこでこちらを導入。

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某泡で出てくる洗顔フォームを乗せ、スイッチオン!でクルクルッと洗っておりました。

3 電気ケトル

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前述しましたが、毎朝お湯を沸かす時にこの子無しでは無理でした。

とはいえ電気を使うのはこのご時世ちょっと気が引けますよね。
本格的な夏の前に治って良かったと思います。

 

◎カット&カラー Choki Peta(チョキペタ)さん

道具ではないですが、いつもリタッチをしに行っていた美容院さんです。

なんと!
シャンプー500円!
ドライ500円!

短時間でお風呂に入るのが難しかったので、頭だけ洗って欲しい時にお願いしました。

ギプス姿で行くと、ありとあらゆる気を使ってくださり
「治るまで気軽に使ってくださいね」と(涙)。

優しさが身に沁みました。
こんなにお安くてこんなに丁寧で良いんですか?

神接客の国、日本。

5 PayPay(ペイペイ)

お財布から小銭を出す作業が、これほどまでに高度な技術を要するものだとは!

指先でターゲットを選別し、確実につかみ、取り出す。
我が右手はなんというハイテクノロジーを搭載した精密機械なのか!

今やただの丸太となった我が右手の代わりに、すっとぼけたトーンでお支払いをしてくれるPayPayさん。

病院で使えたのが何よりありがたかったです。

ヤクルトレディさんも導入して欲しいです。

 

6 Googleドキュメントの音声入力


右手が使えなくても、お仕事は容赦なくやってきます。
メール、教材プリント、LPやらなんやらかんやら…

そんな時に、Googleドキュメントの音声入力を使うと、パソコンに向かって独り言をつぶやくだけで文章が生成されていくのです。


ああ、便利。

英語でも入力できるので、急いで教材を作る時に本当にお世話になりました。

全人類が使うべき。

 

◎左利きのシンパシー


便利なお道具たちに感謝する一方で、この世の不便さにも気づきました。

左利きの人って毎日こんなに不便な思いをしてるの?

結構な人数いるはずなのに?

左利き用アイテムってもっと増えても良くない?????

よく言われる
・おたま
・ハサミ

はもとより

・コロコロのテープ
左手だとむきにくい。

・トイレットペーパー
右サイドについているところが多い!
それまで意識したことなかったけど。

そして
・ウォシュレットのボタン
これも右側についていることが多い。
体をひねらないと押せない!

せめて人差し指が無事ならと何度思ったことか!!!!

そしてなによりも

・字

どう考えても、日本語も英語も、右利きの人だけを対象としている!

なんてこった!

左利きの皆様、もっと権利を主張しても良いと思いますよ。

 

◎半世紀生きてはじめて知ったこと


それまで何気なく使っていた自分の利き手について、実は何も知らなかったんだな、と感じました。

腕とは(以下、お医者さんの説明)
上腕部(肩〜肘)は上下の動き
前腕部(肘~手)はひねる動き

を担当していると。

このひねる動きなるものを、それまでまったく意識してなかったのですが、日常生活の至る所で登場してきました。

・紙を折る
・髪をとかす
・文字を書く
・お茶を注ぐ
・手すりにつかまる
・スプーンで食べる
・コンセントを抜く
・ジャムのフタの開閉
・ペットボトルのフタの開閉
・とにかくなんでもフタの開閉
・倒したGをビニール袋ですくう
・机の下に落ちたものをかがんで拾う

などなど。

日常生活が滞りなく遂行されているのは、ひとえにこの「前腕部の捻り」のおかげと言っても過言ではありませんでした。

骨折直後は

「2カ月もこんな不便なの耐えられない!
サイボーグになって壊れたパーツだけチャチャッと付け替えたい!」

などと、右腕様に失礼極まりないことを言っておりましたが...

あんたがカラダの主役だ!

人間の文化的な生活は99%利き手に支えられている!

それほどの最重要VIPパーツでした。

◎旦那さん、ありがとう


怪我をした後、すぐに旦那さんにLINEを送りました。

あらあら┐(´∀`)┌
みたいなリアクション(笑)。

帰宅した時に「迷惑かけてごめんね」と言ったら、
「迷惑だとは思わないよ」と。

天使か?

それから2ヶ月以上も、毎日残業で遅いのに帰りにご飯を買ってきて食べ、
「残りは明日の昼間キミが食べなさい」と言って置いといてくれました。

「残りは」とか言って、その「残り」の方が量が多かったりするわけです。

やめてよ〜
太っちゃう(/ω\*)

彼はまた、平日の在宅勤務の日に、ミーティングの合間をぬって洗濯機を回して洗濯物を干すという荒業をやってのけたりもしました。

「今日晴れてるから」と。

神か?

普段からまめまめしい人だけど、普段以上にまめまめしく仕事と家事の両方を回してくれました。

その間、ウメ子はただのポンコツ。

やっと包丁が握れるようになったので、恩返ししたいと思っているところです。

◎幸せだった


思いがけない出来事ではありましたが、これを不幸だとは思いませんでした。

ご存じの通りウメ子は、お仕事を始めると止まらなくなります。
ついつい調子に乗って朝方まで作業してしまうんですね。

骨折した頃はダンスにも通っていましたし、とにかくバタバタしていました。

そこで私の守護霊は考えました。
(突然(笑)

数人で会議したかもしれない。

守護霊A:こいつ、動き過ぎじゃね?
守護霊B:それな。調子乗ってるわ。
守護霊C:本人気づいてないけど体がもたんわ。
     生まれて半世紀にもなるのに。
守護霊A:ケガさせる?死なない程度に。
守護霊B:まぁ、それくらいやらないと休まないだろうな。
守護霊C:足折る?
守護霊B:足だと仕事に支障出ないからこいつ休まないよ。手にする?
守護霊A:やっぱそれかな?
守護霊C:左手だと休まないだろうから、右手か?
守護霊A:よし!初めてのことだけど、この際利き手折るか!

まぁだいたいこんな感じの話し合いが行われたのではないかと確信しております。

なぜ確信か?

こちらをご覧くださいませ。

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ウメ子が骨折した5月2日。
ゴールデンウィークの真っただ中でございます。

その前の3日間、お休み。
その後の3日間、お休み。

3連休と3連休の間の【唯一の平日の午後の診療が始まる直前】にやらかしました。

「すぐに医者に行けるようにはしとくから」

という守護霊の声が聞こえるようではありませんか!!!

(いいんです。思い込むことで人は幸せになります)

確かに不便でした。
でも、不便であることは不幸ではないのです。

できないことがありながらも、新しく知ることも面白くて
「ふふ、これも後日ネタになるわ」とずっとニヤニヤしてました。

つくづく病み方を知らない人間です。

◎リハビリ頑張ります

 

あとはリハビリという段階となりました。

今はもう両手でPCを打っていますが、朝一番はまだ指も手首も動きが悪いです。

そうそう、治療中にお医者さんに質問したことがありました。

私:早く治すために飲んだ方が良いサプリとかありますか?
ドクター:(食い気味に)ないです!(キッパリ)

何かのサプリを教えてもらえるかと思っていたウメ子は、あまりの即答にキョトン。

そして…

ドクター:日光をよく浴びてください!

ビタミンDの生成が大事とのことでした。

これから骨折なさる方、参考にしてくださいね。

◎さいごに


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

所詮、この世はRPG。
どんな困難が降りかかろうともそれらはすべて乗り越えられる。
仲間を募って、武器をそろえて、乗り越えたら経験値がレベルアップ。
ウメ子はこの世界をそんな風にとらえています。

もちろん異論もあるとは思いますが、今回の件でより一層、この考えを強くしました。

今年後半、みなさまはケガなどなさらぬようお気を付けください。

ウメ子は楽しくリハビリに通います。

病院が最新システムを導入してるため、毎回診療がスムーズで快適!
LINEで予約番号がとれるんですよ!
リハビリ室からの眺めも良いし最高!(レジャー気分)

お読みいただき、ありがとうございました。

【右手を骨折してわかったことまとめ】
 ・骨折は完治まで2カ月
 ・お風呂は正義
 ・ダイソーと文明の利器は便利
 ・左利きアイテムはもっと増えていい
 ・人間は利き手に支えられている!
 ・旦那は神
 ・不便は不幸ではない
 ・骨折には日光
 ・持つべきものは良き友と家族
 ・人生は面白がるのが良い


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