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MaonoCASTER AME2A オーディオI/Fの良い点・悪い点

MaonoCASTER AME2A オーディオI/Fの良い点・悪い点


このオーディオインターフェース、カラオケ配信に良い特徴が多々あります。
ただトークメインのライブ配信や、楽器メインのライブ配信にはちょっと向かない印象です。

以下良い点7つ、悪い点7つをまとめました。

良い点
・サウンドパッド
・LOOPBACK機能
・入出力の豊富さ
・Bluetooth対応
・バッテリー駆動
・付属品が色々ついて来る
・追加機能が豊富

悪い点
・いちいちしゃべる
・設定切り替えの間、音が無音になる
・ASIOドライバ対応してない
・電源切ると設定を覚えていてくれない
・つまみ関連の使いづらさ
・通信用と電源用、2本のUSB-C接続が必要
・GAIN調整ができない

 

良い点

 

サウンドパッド

AからCには60秒、その他8つのパッドには20秒の好きな音(「パチパチ」とか「オオー」とか)を入れておいて、好きなタイミングで再生できます

 

LOOPBACK機能

自分のパソコン内で流れている音を、そのまま配信に載せることが出来ます

例えば自分のパソコンでYouTubeを再生し、その動画の音をそのまま配信に流せます。

 

入力・出力の数が豊富

Canonケーブルささりますし、ファンタム電源があるのでコンデンサマイクも使えます。
もちろん
SM58のようなダイナミックマイクも使えます

(※ただMIC2の入力がミニフォン端子なのは謎です。マイク2本使う方は注意が必要です)

ヘッドホン端子が前面に2個ついているのは地味にありがたいです。

真ん中にコンデンサーマイク1個置いて、二人でトークなんて場合でも良いですね。

 

Bluetooth対応

Bloetoothでつながった外部プレーヤーから、カラオケ音源を流せます。
スマホでもなんでもいいです。

注意したいのはこのオーディオインターフェースとパソコンを
Bluetoothでつなげたからとて、無線で配信ができるわけではない、という点です。その場合パソコンが外部プレーヤーとして認識されるだけです。

 

バッテリー駆動できる

公式の説明では8時間バッテリーで動くそうです。

屋外から配信したいけど、スマホだけではちょっと機能が足りないという場合にいいかもしれません。

スマホからの電源だけでは電圧が足りないオーディオインターフェースもありますし、有線でやるにしても、バッテリーが付いてるのは安心です。

 

⑥付属品がとにかく色々ついてくる


コンデンサーマイク、スタンド、ショックマウント、ポップノイズガード、さらにイヤホンまで入っています。

ケーブル類はCanonオス-メス、USB AtoC、4極ミニフォンオス-オス×2、の4本です。

とにかくこれ買えば、すぐに配信が始められるという感じです。

 

追加機能が豊富

PITCH(ボイスチェンジャー。声を高くしたり低くしたりできる。たのしい)

SIDE CHAIN(しゃべっている間だけBGMのボリュームを下げてくれる)

VOCAL OFFBGMのボーカルだけ抜いてくれる機能。もちろん完全ではないが、カラオケ配信には便利)

DENOISE(ノイズ除去。ただこれは音質がとても変わってしまうし、ぷつぷつといった雑音も少し入るのでちょっと使えない印象)

正直付いてなくていいから値段を下げてほしいと思う機能もありますが、確かに遊んでいて楽しい機能ではあります。

 

悪い点

 

①いちいちしゃべる

設定を切り替える度に英語でしゃべります。安い中国のBluetoothスピーカーみたいな感じで、ちょっと安物感が否めません。またトーク中心の配信の時には邪魔に感じるかもしれません。

 

②設定の切り替えの間、音が無音になる

例えばYouTube配信では、自分の声にリバーブをかけてタイトルコールをしたい、イケボにしたいなんてことあります。

トークでは瞬発力が勝負です。私は普段Hallリバーブをかけますが、このオーディオインターフェースの場合

3回REVERBボタンを押す→しゃべりが入る→設定が始まり音が途切れる→新しい設定が適用された音が出始める。

という行程が必要になります。

どんなに急いでも
2.5-3秒くらいかかります。しかも何プッシュするか覚えておかないと素早くは操作できません。

これは残念ながら遅すぎます。そして無音部分がありますので、少しでもフライングすると、せっかくのキメ台詞やタイトルコール等が頭切れのセリフになってしまう危険があります。

もちろんリバーブのかかり具合のつまみをゼロにしておいて、欲しい時につまみを操作するという方法もあります。こちらは若干速く操作できますが、やはりすぐにはできません。

ちょっとトーク中心のライブ配信には使えない印象です。

 

他方、瞬発力が必要でない場合(歌の場合など)では問題にならないと思います。

 

ASIOドライバ対応でない

20000円程度の価格帯でこれはめずらしいかもしれません。ちょっと残念です。ちょっとの遅延が大問題になる録音、配信など(SYNCROOM等)の場合、このオーディオインターフェースは使うことができません。

 

④電源切ると設定を覚えていてくれない

一部設定は、起動の度に毎回設定しなおす必要があります。例えばノイズキャンセリングいらない、と思ってOFFにしていても、起動すると毎回ONになっています。

前回終わった時の設定のままにしておくプログラムを組んでおいて欲しかったです。

 

つまみ関連

MONITOR OUTは12段階のデジタル可変ですが、つまみは無段階の可変です。
なので現在位置がとてもわかりづらく感じます。

また一番大きい左右のホイールが絶妙に回しづらく感じます。DJのターンテーブルのようでデザインは良いですが、一気に欲しい位置まで動かすことができません。どうしても23回の操作が必要です

また一番大きいつまみが補助入力(BGM)の音量調整に割り当てられていることを考えると、やはりカラオケをメインに考えられた機種なのだなと思います。

 

通信用と電源用、2本のUSB-C接続が必要

普通はパソコンとオーディオインターフェースを線1本つなげば動きますが、これは電源供給用の線は別につながないといけません。パソコンから電源も供給しようとしたらUSBポートが2個埋まります。これはちょっと面倒です。

 

⑦GAIN調整ができない

試しにINST入力からEWI(ウインドシンセサイザー)を吹いてみたんですが、入力がひずんでしまってだめでした。

残念ながらどの入力においても、好きにGAINの調整はできないようです。AUX INから入力すれば大丈夫だったんですが、そうするとBGMの再生と同じチャンネルになってしまいます。

EWIや電子ピアノ等を使いたい自分には難しい機種です。GAINの調整ができないことや、総合的に見て、このオーディオインターフェース楽器演奏にはあまり向かない印象です。



まとめ

全体的に、カラオケ配信には良いが、トークライブやLINE入力の楽器演奏には向かない、という印象でした。

常にボイスチェンジャーをONにしておきたい、サウンドパッドがほしい、などの中級者の方にはとても楽しい機種かもしれません。

 

商品ページ
https://www.amazon.co.jp/dp/B0B46CZR72



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オカリナ講師のジャスティン

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音楽・イラスト・IT・マーケティング等幅広い分野の記事を書きます。プロフィールより固定記事をご覧ください。ジャスティンはYouTubeでオカリナ講師、Twitterではイラストレーターをやっている人です。

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