VBScript - コンソール入力

VBScript でコンソール入力を読み取る方法をまとめます。

なお、この方法は CScript.exe でスクリプトを実行したときのみ使えます。
WScript.exe で実行すると、実行時エラー（ハンドルが無効です）になります。

標準入力を読み取る

標準入力を扱うには WScript.StdIn プロパティを使います。

WScript.StdIn プロパティを使って標準入力を読み取るには、次のメソッドとプロパティを利用します。

• Read メソッド - 指定した文字数を読み取る
• ReadAll メソッド - すべて読み取る
• ReadLine メソッド - 1行読み取る
• Skip メソッド - 指定した文字数の読み取りをスキップ
• SkipLine メソッド - 次の行の読み取りをスキップ
• AtEndOfLine プロパティ - 行の最後に到達したかどうか
• AtEndOfStream プロパティ - 入力データの最後に到達したかどうか
  • （いまいち使いどころが分からない。True になることはあるのか？）

例）改行文字を読み取るまで1文字ずつ読み取る

Do While Not WScript.StdIn.AtEndOfLine
    WScript.Echo WScript.StdIn.Read(1)
Loop

例）1行読み取る

Enter を入力すると、それまでに入力したデータがすべて出力されます。

WScript.Echo WScript.StdIn.ReadLine

例）一括で最後まで読み取る

Ctrl + Z を入力すると、それまでに入力したデータがすべて出力されます。

WScript.Echo WScript.StdIn.ReadAll

例）指定した文字数の読み取りをスキップする

5文字の読み取りをスキップし、それより後ろの文字列を出力します。

たとえば “ABCDEFG” と入力した場合、“FG” と出力されます。

WScript.StdIn.Skip 5
WScript.Echo WScript.StdIn.ReadLine

StdIn の実体は TextStream

StdIn の実体は TextStream オブジェクトです。

WScript.Echo TypeName(WScript.StdIn)
' → TextStream

TextStream オブジェクトのメソッドやプロパティが使えるはず。

参考：TextStream オブジェクト | Microsoft Learn