VBScript - コンソール出力

VBScript でコンソール出力する方法をまとめます。

なお、この方法は CScript.exe でスクリプトを実行したときのみ使えます。
WScript.exe で実行すると、実行時エラー（ハンドルが無効です）になります。

標準出力への出力

標準出力に出力するには次の2つの方法があります。

• WScript.Echo メソッドを使う
• WScript.StdOut プロパティで標準出力を扱う

WScript.Echo メソッドを使う

WScript.Echo メソッドは、指定した文字列と改行文字を標準出力へ出力します。

WScript.Echo "Hello World"

WScript.StdOut プロパティを使う

WScript.StdOut プロパティで標準出力を制御できます。

このプロパティでは次のメソッドが利用できます。

• Write メソッド - 指定した文字列を出力
• WriteLine メソッド - 指定した文字列と改行文字を出力
• WriteBlankLines メソッド - 指定した数の改行文字を出力

WScript.StdOut.WriteLine は WScript.Echo と同じ動きをします。

WScript.StdOut.Write "Hello"
WScript.StdOut.WriteBlankLines 5
WScript.StdOut.WriteLine "Hello World"

標準エラー出力への出力

標準エラー出力を扱うには WScript.StdErr プロパティを使います。

WScript.StdErr では次のメソッドが利用できます。

• Write メソッド - 指定した文字列を出力
• WriteLine メソッド - 指定した文字列と改行文字を出力
• WriteBlankLines メソッド - 指定した数の改行文字を出力

WScript.StdErr.Write "Error"
WScript.StdErr.WriteBlankLines 1
WScript.StdErr.WriteLine "An unexpected error has occurred!"

StdOut/StdErr の実体は TextStream

StdOut および StdErr の実体は TextStream オブジェクトです。

WScript.Echo TypeName(WScript.StdOut)
' → TextStream

WScript.Echo TypeName(WScript.StdErr)
' → TextStream

TextStream オブジェクトのメソッドやプロパティが使えるはず。

参考：TextStream オブジェクト | Microsoft Learn