小説における、一人称と三人称、神視点の違い+α
小説における、一人称と三人称、神視点の違い+α
小説を書くときの人称と例文
どもっ、ワタクシ(綿串)です。
小説を書くときに、いつでも悩む「人称」、何のことかというと、「一人称」とか「三人称」って言われているやつです。
ちょっとしたサンプルを書きます。
一人称:僕は、嫌な気分を消すために珈琲を飲んだ。
三人称:裕は、不機嫌そうな表情で珈琲を飲んだ。
こんな感じで、「主人公が自分のことを説明する」のが「一人称」、「主人公やその他の状況のことをナレーションのように説明する」のが「三人称」になります。
「三人称」の場合、主人公から見えていないことも書けるのが特徴です。
もうひとつ、おまけで、「神視点」というのがありまして、これは、「登場人物の心の中まで書ける」という特徴があります。
先ほどの文章で例分を書くと(これ、かなり苦手なので、うまく伝わらなかったらすいません)、以下のようになります。
神視点:裕は、嫌な気分を消すために珈琲を飲んだ。
「一人称」の例文と似ていますが、主語が「僕」から「裕」に代わっており、「三人称」的な視点にも関わらず、心情まで書くことができます。
一人称+ひとり三人称は有効なのか?
ここからが、この記事を読んでくださった方にお伺いしたいことです。
ちなみに、「魔法外科医は癒やし系少年」は、「一人称+ひとり三人称」で書きました。
「三人称」との違いは、「一人称」に加えて、「主人公だけが知っていることを三人称で書く」ということです。
例えば、こんな感じです。
仮に、主人公の名前はユウトとします。
◆◆◆ 一人称 ◆◆◆
僕の目の前には、広い海が広がっていた。波が押し寄せては引いていく。潮のにおいを含んだそよ風が気持ちいい。
「うーん、爽快、来てよかった」
あ、恥ずかしい、独り言……。周りには誰もいないよな、うん、いない。
◆◆◆ 一人称+ひとり三人称 ◆◆◆
ユウトの目の前には、広い海が広がっていた。波が押し寄せては引いていく。ユウトの髪がそよ風で揺れた。
(ん?ちょっと潮のにおいがする。海ってやっぱり気持ちいいな)
「うーん、爽快、来てよかった」
(あ、恥ずかしい、独り言……)
ユウトは周りに人がいないことを確認すると、安心した表情を見せた。
一人称に加えて、三人称的な表現が入っています。
加えられた部分、文体は三人称ですが、内容は、主人公が知っていること、主人公の動作、主人公が目の前で起きていることだけを書いています。
この形式を採用した理由は、主人公が置かれている世界や状況を説明しつつ、シンプルに心の声を読者に伝えられると考えたからです。
コミックやアニメ、ドラマのノリです。
コミックやアニメって、風景が絵として描かれているので、特に主人公が説明することは無いですよね。
実際に生活していても、「一人称」のような視覚などの感覚情報を文章で思い浮かべません。
そんなわけで、動画慣れしている読者様も、この方が入りやすいかな、なんて思っています。
この記事を読んでくださった方へのお願い
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