どちらかと言うとSFコメディー――『民王』批評
どちらかと言うとSFコメディー――『民王』批評
60点
2010年に発表された池井戸潤の長編小説です。
池井戸潤と言うと、半沢直樹シリーズのような
重厚な企業小説のイメージがあると思いますが
本作はコメディー路線の小説です。
あらすじは
総理大臣とその息子の中身が入れ替わり、
すったもんだやったあと元に戻る、というものです。
イメージとしては
かつて星新一とか筒井康隆あたりがやったようなSFコメディーに近く(ブラックユーモアと言うにはブラックさが足りない)、
リアリティーのある政治描写や、毒の効いた風刺なんかはほぼなし――あっても類型的で肩すかしを食らいます。
筆者は真面目な政治小説だろうと思って読み始めたので
失望が大きかったです。
単なるリサーチ不足が原因なんですが。
どうも池井戸潤とは相性が良くない。
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