働けない人間に価値はない？

ここ数ヶ月は休職している。
当然会社の人とは基本的に会わないし、
地元も離れているので友人は近くにいないし、
なんとなく気まずくて家族にも話していない。

復職するか、転職するか。
会社勤めが自分に向いてないんじゃないか、とか
かと言ってフリーランスっていうのもなあ…とか
出産はタイムリミットあるし早めに考えなきゃなあ、とか
というかその前に結婚か…とか
自分の人生について考えているようなフリをしている。

仕事を休んでから、社会と切り離されたような感覚がある。
よく連絡をとる友人の一人もいない生き方のツケなのか、
大体の時間はひとりで映画を観たり本を読んだりしてぼんやりしている。
自分でも不思議なほど寂しくはない。
孤独だなあ、と他人事のように思っている。

そんなことよりも、自分には何にもないなあという虚無感。
こいつとの付き合い方がわからない。
”人並みですらない”という感覚がずっと付き纏っている。

誰かが休職した時、その人のことを「人並み以下の存在だな」とは思わない。
なのに自分のことになった途端、自分は価値がないとまで思う。
…仕事さえしていたら、自分は「人並み」だと思えていただろうか。

思えば、仕事をして、親子関係も良好、素敵な恋人もいて、
友人や同僚と飲みに行くのも楽しくて…みたいな時期でも
生きる意味を考えていたような人間なのだから、
今の状態もまあ当然といえば当然か。

たぶん仕事をできているかできていないかが問題ではない。
自分で自分の価値が認められていない。
「自分には価値がない」というのがベースにあって、
「でも、仕事して自立してる」とフォローして保っていただけだろう。

最近よく聞く「自己肯定感が低い」というやつか。
いろんな問題がここに帰結する気がする、勉強するしかない。