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元塾講師が教える 超簡単に伝わる文章を書く方法

元塾講師が教える 超簡単に伝わる文章を書く方法


私が心がけている「伝わる文章を書くコツ」を紹介します。

それは、

接続助詞をなくすこと

接続助詞ってなんぞ?
→ 文と文をつないで複文にする助詞のことです。

文法用語は、まあ、置いときましょう。
わかりやすく例を書いてみますね。

私がこの会社に入社して3年が経過したので、副主任に自動的に昇格したから、役職手当として月あたり1万円が支給されることになった。

太字が接続助詞だよ

太字部分が接続助詞です。
つなぎの役割をするものだと考えればいいでしょう。

まあ、これぐらいの長さなら、誰でも理解は可能です。
しかし、悪文を書く人は、もっともっと長くしてしまうのです。
そうならないように、練習するといいでしょう。

例に挙げた上の文章には、2ヶ所の接続助詞があります。
太字にした「ので」と「から」ですね。
これをどうすれば、わかりやすい文章に変えられるのか??

実はそれほど難しくありません。
たったの2ステップです。

① 接続助詞をなくして、句点「。」をつける
② 接続助詞を接続詞に変える

たったこれだけで劇的にわかりやすくなります。
当然伝わりやすいです。

では、上の例文を①②に従って変えてみましょう。

私がこの会社に入社して3年が経過した。だから自動的に副主任に昇格した。そのため役職手当として月当たり1万円が支給されることになった。

句点をつけて接続詞を取り入れた例

どうでしょうか。
わかりやすくなりましたよね。理解度高くなっていますよね!

変化した部分を確認します。
「ので」と「から」が「。だから」と「。そのため」に変化しました。
たった、これだけです。

メリットは2つあります。

1つ目は読者の頭の中が一旦完結すること。
これは「。」の効用です。

実はこの「完結する」ことが大切なんですよね。
最初の例は、完結しないままに続きが提示されます。
ですから、読者は前と次の関係はどうなるの?
という余分な思考をしながら続きを読むことを余儀なくされます。

対して「。」と接続詞を取り入れた例はどうでしょうか?

ここで2つ目のメリット。

「。」で頭の中が完結してクリアな状態になっています。
そこで、すぐさま文頭に接続詞をもってくるのです。

こうすることで、文同士の関係性が明確になります。

完結、即、関係性の提示のセットです。
だから、わかりやすくなる。
これが2つ目なのです。

伝わりにくい文章は「。」が少ないと思いませんか。
Yahooニュースのコメント欄は、そんな悪文があふれかえっています。

たぶん、書いている本人には伝えたいことがきちんとあるのでしょう。
しかし、それを伝えるための文章力が欠落しています。
結果的に、うまく伝わらないのです。
実にもったいない。

さてさて、ここまでやっただけでも、かなりわかりやすくなっているはずです。
あとは、「。」のタイミングで改行を入れてあげるといいですね。
改行によって、見やすさも向上します。

私がこの会社に入社して3年が経過した
だから
自動的に副主任に昇格した
そのため
役職手当として月当たり1万円が支給されることになった。

改行を入れて見やすく

私のnote記事は、たいてい最後に示した形にしています。

理由はSEという職業にあります。
SEはプログラムの仕様をドキュメント(文書)にする作業をします。

私が作成したドキュメントは、自分以外の人に渡されます。
そして誰かがそれを見ながら次の工程の作業を行います。
その時、私はその現場にはいないことも多々あります。
契約が終了してしまって、連絡さえできない場合すらあります。

ここで誤解や曲解があればプログラムやシステムは完成しません。
ですから、誰が読んでも同じ解釈に至るように書かねばならないのです。

ということで、息をするようにドキュメント作成のための能力を身に付けていきました。

たしかに、小説などの文学的な文章は、このようなぶつ切り文章だと却ってよくないと思いますけど……

読む人のペルソナを想定して、書き方を自由に変えられるようにするのが一番ですね!


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元塾講師です。大阪や奈良の進学塾で講師をしていました。塾の裏側、受験対策、効率的・効果的な勉強方法など、受験生や保護者の方々のお役に立つ記事を書いていきます。

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