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遅延型フードアレルギー検査を受けました

遅延型フードアレルギー検査を受けました


はじめに

食べ物を摂取したあとに、苦しくなったり、蕁麻疹が出たり、おなかを壊したり……こういうことが度々おこるのに、原因が分からないという経験はありませんか。
自分も今までこれらの症状に悩まされるたび、様々なアレルギー検査を受けましたが、ずっと原因が見つかりませんでした。
今回、ある検査を受けることで、その原因がはっきりしたので、そのことについて書いていきたいと思います。


原因不明の症状たち

昔から、食べ物を摂取したあとに、ひどい鼻炎になったり、喘息症状が出たり、蕁麻疹や、おなかを壊したりすることが度々起こりました。

いくつかの特定の食品については、必ず起こることが分かっていたので、極力避けて生活をしていましたが、それ以外の食品でも突然この症状が出るため、長年悩まされてきました。

以前、4個入りの杏仁豆腐を買ったときのことです。
食後にその杏仁豆腐をおいしくいただいたのですが、その1時間後くらいから、胃が重く痛みだし、そして腹痛、下痢というように症状が現れ始めました。
何か悪いものでも食べたのかと思ったのですが、自分以外の家族はなんともありません。
気のせいだったのかと思い、また翌日、杏仁豆腐を食べると、また同じ症状が出ました。
そこから数日は、胃痛と腹部膨満感が残っていました。
試しに、コンビニスィーツの杏仁豆腐を購入して、食べてみると、やはり胃痛腹痛下痢の三拍子が起こりました。
それ以来、杏仁豆腐を食べるたびに胃痛、腹痛、下痢が起こるのが続いたため、杏仁豆腐の原材料によく入っているアーモンドを避けるようにしました。


先月の息子の誕生日のときのことです。
息子の希望で、スポンジにも生クリームにもチョコレートを入れたケーキを作ってお祝いしたのですが、胃痛、腹痛、下痢になり、余った生クリームをコーヒーに入れて飲んだら、ひどくおなかを壊し、そこから1週間、胃痛と膨満感が続きました。
この時も、症状が出たのは自分だけでした。

その前の週には、市販のルーを使ってカレーライスを作ったときも同様の症状が出ていたので、もうわけが分からなくなりました。

何を食べたらこうなるのか、さっぱり分からず、食べることが怖くなっていました。


主治医に検査をすすめられる

もともと喘息持ちで、定期的に通院をしているのですが、「なんとなくああだった」とか「こうだったかも」では、信憑性に欠けるため、通院時には毎日のレポートを提出して、前回の通院から今までの状態の報告をしています。

何か特記事項があれば、備考欄に追記をするので、アレルギーのような反応が起きたときには、記載をします。
これにより、かかりつけのクリニックには、数年分の喘息発作やアレルギー症状の情報がかなり正確に蓄積されています。

前回の定期通院時に、レポートを見た主治医に、次のようなことを言われました。

あらゆるアレルギーの項目を検査済みだけど、花粉以外は出ていない。でもこの数年で、けっこう危ない症状にもなっているのも見てきた。
即時型検査では分からない、遅延型アレルギーの可能性があるように思える。

この検査は保険適用にならないため、検査費用が高額になり、ほぼ患者さんに薦めることはないが、しいのみさんは調べたほうがいいような気がする。

まだ若いし、この先何十年と生きていくのに、どこにアレルギーの原因があるか分からない状態で生活するのは、怖いと思う。
ただ、保険がきかないために高額なので、受けるかどうかは、よく考えてみて。
ネットで、遅延型フードアレルギーとか、リーキーガット症候群とか、腸漏れとか調べてみて、もし受けたいと思ったら、連絡ください。

とにかく調べてみる

この遅延型フードアレルギー検査について、色々調べてみました。
(医学の知識はないので、その部分についてはあまり触れずにおきます。)

一般的なアレルギー検査は、IgE抗体を調べる即時型のアレルギーを調べるもので、保険が適用されます。
即時型の場合は、摂取してからだいたい2時間以内にアレルギー症状やアナフィラキシー症状がでます。
これに対して、遅延型アレルギーの場合は、IgG抗体を調べるもので、保険が適用されないため、高額の検査料がかかります。
遅延型の場合、摂取してから症状が出るまで、数時間から数日かかることがあります。

この検査を積極的に薦めるドクターもいれば、IgG抗体量をもとに食事制限などを行うと健康被害が出るとか、高額なので受ける意味がないなどと言っているドクターもいるようです。
なお、日本小児アレルギー学会では「遅延型フードアレルギー検査は食物アレルギーを判定する上では意味がない」という正式見解を出しています。

でも、全額自費だからこそ、検査を受けるのも個人の自由なんですよね。
自分の場合は、症状に悩まされながらも検査結果が伴わないという状態で、どこにトリガーが分からないため、何か食べるたびに、常に頭の片隅に恐怖心があるんです。
検査を受けることで、そんな毎日から解放されるかもしれないという思いと、家族からも「ぜひ受けるべきだ!受けないという選択肢はない」と強く勧められ、検査を受けることにしました。

遅延型フードアレルギー検査

検査を受けると決めてから、即クリニックへ検査の予約をしました。
検査自体は、検査の説明と少量の採血だけで終わりです。

採血した血を、検査用の紙にしみこませ、乾燥させた上でアメリカの検査機関へ送られます。
検査費用は40,000円でした。

待つこと2週間、ジャパニーズフードに特化した208項目についての検査結果がでました。

結果は、乳製品と卵と小麦粉が壊滅的でした。

結果を知った直後は、ひたすら呆然としていましたが、色々腑に落ちることがありました。
カレーライスも、ケーキも、杏仁豆腐も、みんなこれらが原因だったんです。

一番怪しい思っていたスパイス類は、全く問題ありませんでした。

同じようにひどい下痢を繰り返したチャイも、原因はスパイスではなく牛乳だったことが分かります。
そう言われてみれば、気に入ったものは毎日でも食べていたし、乳製品と卵と小麦粉なんて毎日食べていました。

最初にアナフィラキシーショックを起こしたエビやカニについては、数値を見る限り、食べても大丈夫そうだとのことでした。
ただ、この先も食べ続けて問題がないかというと、それはやはり慎重にしないといけないという見解でした。

 

今後の対応について

検査結果で、抗体量がⅡ以上だった食品については、避けるようにします。
抗体量がⅠ以下のものについては、食べることに問題はないけれど、同じ食品やグループのものは、4日に1度程度とし、連続して食べないなどの配慮が必要だとのことです。
アレルギー抗体は、最終的に脾臓にたまり、そこで分解されてなくなるまで6カ月かかるそうです。
今回も、まず6カ月間は、抗体量が2以上のものを排除した食事をしていき
ます。

 

 

終わりに

今回の検査で、最も避けなければいけない食品が、乳製品、卵、小麦粉などということが分かったわけですが、これらはあらゆるものに含まれるため、除去するのは想像以上に厄介なことになりました。
家族の食事には、今まで通りまんべんなく食材を使ったものを提供していきますが、自分は除去食を用意しなくてはいけないわけです。
食べなければ怖くないけれど、今度は食べるのがめんどくさくなっています。

除去食をはじめてから、2週間ほど経過しましたが、あれだけ酷かったむくみや、胃痛や膨満感がずいぶん解消されました。






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