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TG-6/WG-7/XP140 から防水カメラを検討する

TG-6/WG-7/XP140 から防水カメラを検討する


金魚や昆虫といった生き物を撮るために、防水カメラを検討している。

スマホのカメラでも撮れるのでは? という思いもあるが、軍手やゴム手袋をしたまま撮ることもあるのでデジカメの方が使い勝手が良い。

いまも新品で手に入る3製品「TG-6」「WG-7」「XP140」を検討したので、各機種のポイントを書き残しておきたい。

OM SYSTEM Tough TG-6

まずは OM SYSTEM (かつてのオリンパス)の Tough TG-6 。

レンズの広角端の開放F値が 2.0 で、WG-7/XP140 と比べて1段程度明るい。
センサーサイズが小さいコンデジにとって、レンズが明るいのはメリット。感度が上がらなくて済む。

アクセサリーが豊富で拡張性に優れる。
被写体をより大きく写せるテレコンバーター、より広い画角で撮るためのフィッシュアイコンバーター、水深45mまでの水圧に耐える防水プロテクターなど多くのアクセサリーがある。

3機種の中で一番価格が高い。
ヨドバシカメラで66000円。

RICOH WG-7

続いてリコーの WG-7 。

静止画のマクロ性能が強い。
ズーム全域で最短10cmから撮影できる。
スーパーマクロモードにすれば最短1cmでも撮れる。

レンズ周りに最初からリングライトが付いているので、後から買い足す必要がない。
被写体に寄っても影ができにくいので、マクロ撮影で活躍するはず。
どの位置のライトを点灯するか、どの程度の明るさとするのかも指定できる。

欠点は動画機能が弱いこと。

なんと、動画撮影中に光学ズームやピント合わせができない。
ズームは光学ズームの代わりにデジタルズームを使えば何とかなるが、オートフォーカスが使えないのは致命的だ。

説明書に記載がなく確かなことは言えないのだが、ピントは撮影開始時に合わせた位置で固定されると思って良いだろうか。

それから Wi-Fi がないのもマイナスポイント。
FlashAir には対応していると言われても、このカード、とうの昔に生産終了しているんだよね……。
(ちなみに FlashAir とは、無線LANを搭載したSDカードの製品のこと)

WG-7 はヨドバシカメラで54800円。

富士フイルム FinePix XP140

最後に富士フイルムの XP140 。

残念だが、この機種はあまり良い点が見つからなかった。

特筆すべきは Wi-Fi に加えて Bluetooth も付いていることぐらいかもしれない。

微妙な点は3つほどある。

まずマクロ性能が弱い。
とにかく寄れない。
広角端で最短9cmから。
ズームすると最短撮影距離は長くなってしまう。
マクロモードもないので、どう頑張ってもこれ以上は寄れない。

そしてレンズも暗い。
広角端の開放が F3.9 で TG-6 と比べると約1段暗い。 感度がすぐに上がってザラザラな写真が多くなりそうである。

なお望遠端は F4.9 なので、ほかの機種と大きく変わらない。

それから4K動画を撮れるが15Pまで。さらに電子式手ブレ補正はオフになる。

XP140 はヨドバシカメラで 29810円。
TG-6/WG-7 より2~3万円ぐらい安い。

まとめ

静止画も動画も撮るなら TG-6 一択。
この機種を手に入れておけば、性能的な不満は感じないだろう。

静止画がメインでマクロ撮影が多いなら WG-7 を選ぼう。
動画性能が弱点だが、おまけ程度のムービーしか撮らないなら、WG-7 でも十分要求は満たせる。

XP140 は……今回は候補から外す。
マクロ性能が低い(被写体に寄れない)時点で要件を満たさないため。


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