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PENTAX K-30 黒死病に罹患

PENTAX K-30 黒死病に罹患


ペンタックスの一眼レフ K-30 を使っているが、真っ暗な写真しか撮れなくなった。

黒死病と呼ばれる、絞り制御の故障だった。

絞りを制御する部品が磁気を帯びてしまい、設定した絞りではなく最大絞りで撮影され、写真が真っ暗になってしまう症状とのことだった。

黒死病になったカメラの扱い

黒死病にかかってしまったカメラをどうするか。
いくつか選択肢がある。

選択肢1. 修理に出す

当たり前のことを言うな、と思われるかもしれない。
しかしお金はかかるが、プロに任せるのが確実だろう。

餅は餅屋。

ただ、私のは K-30 なのでメーカーの修理受付期限を過ぎてしまっていた。
修理に出すなら、どこか受け付けてくれる修理屋さんを探さなければならない。

選択肢2. 自分で修理する

ネットにはいくつもの修理レポートが上がっていた。
それらを参考に、自己責任でチャレンジしてみるのもありだろう。

ただ私はやる気にならない。

知識もないし、リスクも取りたくないから。

コンデンサーで感電したらいやだ。

選択肢3. 黒死病の影響を受けないレンズだけを使う

黒死病はボディ側の絞り機構の不具合だ。
つまり自動絞りを使わなければ影響を受けない。

そう、自分で絞りを合わせればいいだけの話だった。
絞り環のあるレンズを使えばいいのだ。
具体的にはMレンズ、あるいはA/FAレンズをAポジション以外の位置で使おう。

それ以外にも、電磁絞りに対応したレンズを使う方法もあるらしい。
が、ちょっとよくわからない。
K-30 は電磁絞りに対応していないので。

選択肢4. そのまま使う(軽症時のみ)

実は症状が軽い場合、次の方法で回復させることができる。

  • ライブビューを繰り返す
  • 撮影を繰り返す(連写でなくてもいい)

動作を繰り返すことで、だんだん絞りが動くようになってくるようだ。
やっているうちに、いつの間にか元に戻る。

たとえばこんな感じ。

黒死病から回復する様子。最初は真っ暗。
最初は真っ暗な写真しか撮れない。
黒死病から回復する様子。だんだん明るくなってきた。
シャッターを切るたび、だんだん明るくなってきた。
黒死病から回復する様子。適正露出で撮れるようになった。
適正露出で撮れるようになった。

ただ、注意してほしい。
この効果は一時的なものだ。
電源を切ってしばらく経つと、また真っ暗な写真しか撮れなくなってしまう。

 

私の機体は症状が進んできてしまった。
何枚撮っても回復しにくくなってきた。

もともと10~20枚程度の撮影で回復していた。
いまでは80枚程度撮らないと戻らない。

さすがに限界じゃないだろうかと思っている。

選択肢5. あきらめる

修理に出すつもりはない。
自分で直す気もない。
絞り環のあるレンズは持っていない。
買うつもりもない。
重症化して何枚撮影しても元に戻らない。

ならもうあきらめるしかない。

ジャンクとして部品取りにするか。
残念だが廃棄にするかしかない。

黒死病に感染する可能性のある機種はどれか

ネットを探してみたところ、以下の機種は黒死病になったという書き込みが見つかった。
エントリーモデルに多いらしい。

  • K-30 - 2012年6月29日発売
  • K-50 - 2013年7月5日発売
  • K-S1 - 2014年9月26日発売
  • K-S2 - 2015年3月6日発売
  • K-70 - 2016年7月22日発売

K一桁機といったフラッグシップモデル、K-30 より昔のエントリーモデルは大丈夫っぽい(単に書き込みがないだけかもしれない)。

もし中古で買うならフラッグシップモデルを狙った方が無難そうだ。


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