カエルの子はカエル

カエルの子はカエル

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はれた /

2022/04/10 22:59 | 774 文字

「人を動かす」

どんなビジネスでもこれができる人はなんでも売れる。

営業の仕事に携わって10年以上。
アプローチに始まりクロージングに終わる営業で身に染みて理解している…
つもりでいた。

わたしにはもう10年近く動かせない人がいる。そう妻だ。

どんなアプローチをかけようが、わたしの営業術が通用することがなかった。
きっと○○た弱みだろう（自主規制

決して嫁が人の話を聞かない。とか、自己中心的と言うわけではない。いたって真面目で気遣い上手だと評判だと本人は語る。

私の実力不足
そう思っていた。

が、今日人を動かす真髄を息子に見せつけられた。

そう。空前のポケモンブームにより、ポケモンバトルをしたい長男。

すぐにでも必要なものを買い出しに行くためメイクを終わらせたい妻。

口火を切ったのは長男氏。
「かか。ポケモンバトルしたい。」

軽くジャブを交える妻氏
「買い物行く準備してるから。」

いつものやりとりにギャラリー（次男とレフェリーme）は息を呑む。
「なんでお化粧してるの？」

まだ早い！生後4年。人生経験の浅さがでたか！妻氏、隙を見計らい叩き込む。
「お化粧しないと、お出かけでれないし、遊んでたらいつまでもお出かけできないでしょ。向こうで待ってて。」

いかん。これ以上長男氏の余計…いや、命を削るパンチを繰り出す前にレフェリーストップやと身を乗り出すレフェリー（ワイ）
…
……
………

そんな時。長男氏の奇跡の一撃を目の当たりにした。

「かか充分綺麗だよ、さっ早く遊ぼう」

会場は静まり返った。
息子の一撃（一言）は確実に嫁の動きをとめ、笑顔を運び、ポケモンバトル（10分）を手に入れた。

カエルの子はカエル。

父を超える立派な人を動かすカエルになって欲しい。