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手の美しさは1日にしてならず

手の美しさは1日にしてならず


美しい手へのあこがれ


「美しい手」に憧れが尽きない。

長くきれいに整えられた真珠色の爪、節の細い、すっとのびた関節の目立たない指。

手のきれいな人は、きっと内面まで美しいにちがいない、と感じてしまうくらい手は雄弁だ。

そして、きっと多くの女子がそうであるだろうと信じてやまないが、私も手のキレイな男性が好きだ。

実際、歴代の彼氏を思い出してみると、確かにみんな手がきれいだ。
「手」だけを理由に選んでいるのではないだろうが、手に表れる(と無意識に判断していた)清潔感や華やかさを好ましいポイントに加えていたのは間違いない。

そんなエレガントで表情豊かな手に憧れている私はというと、丸爪、節としわの目立つ、憧れには程遠かった。

まだ学生だった頃、美しい手を持つ母から「あなたの手は労働者の手ね」しみじみと言われた一言が、忘れられない。

今でこそ、そんな異常に正直な母親を可愛らしいとも思えるが、あの時の一言に導かれて、私は、馬車馬のように働く人生を選んだのではないかと思うくらいだ。
(母の言葉って重いよね。)

憧れを現実にする

来年社会人生活に見切りをつけて、「何か」を探そうとしている自分だが、2つだけ決めていることがある。

・人に会いにいくこと

・憧れを現実にする


美しい手を憧れのままにしないため、まずは爪から、というわけでOhora(オホーラ)のネイルにトライ。

Ohoraは韓国産のセルフジェルネイル。
約60%硬化したシール状のネイルを爪に貼って、専用のライトで硬化させることによって、
ジェルのようなぷっくり感が手に入る。

8月某日、試してみた。

マニキュアと異なり、シールなので貼りやすい。
はみ出したマニキュアの処理に手間取ることもない。持ちも良さそうだ。

選んだのはサンゴ色の単色ネイル。

せっかくジェルネイルにするなら、ジェルネイルらしい複雑な模様や凝った柄のものにしたらよかった!と気づいたのは後の祭りだ。別の機会にチャレンジしよう。

手に色がのっただけで、気分が明るくなる。

女性ホルモンもわいてきたみたい。

エピローグ

短い爪も、節くれだった手も、日焼けした甲もすぐにはきれいにはならない。

けれど、手入れすることは自分自身に「何歳になっても美しくあって良い」「女性であって良い」
と肯定させてくれる力がある。

憧れを現実に、手の美しさは、確かに私たちに力を与えてくれる。

ネイルの力は、偉大だ。

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