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広場恐怖症ってご存知ですか?

広場恐怖症ってご存知ですか?


西藍希です。
古今東にしちゃんねる、先月夜の配信で音声配信でお伝えした記事と私の経験もあわせて紹介します。

8月24日木曜日、東京新聞のこちら特報部の一つの記事です。

「広場恐怖症どう向き合う飛行機など乗ると不安。好評のプロゴルファーツアー初Vで話題。8月13日、女子プロゴルフのツアー初優勝を果たした菅沼菜々選手が抱えるある病気が話題となっている。不安症の一つ、広場恐怖症だ。飛行機や電車に乗ると、不安に駆られ、パニックを起こすこともあるという。

菅沼選手も試合には、父親運転の車でしか移動できないなど、ハンディを抱えるが、この病気とどう向き合い、周囲はどう接すればいいのか。見た目ではわからない病気の人たちもたくさんいる。その人たちに元気とか勇気を届けられると嬉しいので、これからも一生懸命頑張りたい。既に病気を明かしている菅沼選手は、初優勝の後にこう語った。昨年はトップテンに15回入り、年間ランキングは8位、プロ6年目の今季は初優勝が期待されていた。
しかし、道のりは平坦ではなかった。病気のために飛行機や電車に乗れず、北海道と沖縄の試合には出られない。父親が運転する車で試合を限定してツアーを戦ってきた。文字通り、広場が怖いのであれば、広大なコースでプレーするゴルフは難しいように見える。だが、症状は字面とは少し異なる。広場恐怖症とは一体どんな病気なのか。精神科医の住岡隆の説明などによると、元々の語源はギリシャ語の広場にあたるアゴラが由来で、広々とした空間に恐怖を覚えることを意味していた。

しかし、現在は解釈が広げられ、電車や飛行機などで長時間自力で外に出られないような状況に強い不安を感じる症状も指すようになった。動悸や息切れの他、パニックを起こすこともある。人によっては散髪屋、行列に並んでも発作が出ることがあり、外出が困難になる人もいる。
菅沼選手にそこまでの症状はないが、自身もブログでプロゴルファーとしては問題を割とつづっている。住岡氏は自分が該当するかを知ることが大事。時間はかかるが、治る病気だ。ただ、健康な人にはそのつらさがわかりにくい。
苦手なことがあるだけで、周囲の理解とフォローがあれば仕事もできるし、社会生活を普通に送ることはできると解釈するか、解説する。過去にも、プロスポーツ選手が症状公表したことがある。元プロ野球ロッテの長野さんがプロ2年目で2019年、沖縄でのキャンプに参加できなかったことがきっかけ。長野さんも飛行機や新幹線の長距離移動で恐怖心を感じていたという。サッカーでは、オランダ元代表のデニスベルカンプさんが、飛行機に乗れないため、国の行き来で支障をきたすこともあって、2000年に31歳で余力を残して代表を引退した。しかし、当時は理解がなかったのか、わがままと批判されることもあった。広場恐怖症など神経症になる悩む人が集い、森田療法を学習する自助グループ、NPO法人生活の発見会の井上和幸理事長は、偏見やデメリットもあり、周囲にカミングアウトしない人が多い。症状を取り除こうとして悩みを悪化させるパターンも少なくないといい、理解が進まない現状を訴える。自助グループでは、症状の経験者と交流し、症状のメカニズムや向き合い方を集団で学ぶことで、克服を目指すという。
神経症は、誰でも多少は持っている不安の一部が極端に大きくなったとも言える。完全になくそうとするのではなく、ある程度受け入れた上で行動することも必要だ。こう話す井上氏は菅沼選手が症状を明かしてプレーすることを歓迎する励みになるし、症状があってもプレーできる、そのプロセスや考え方は、患者の参考になる。」

広場恐怖症。
プロゴルファーの方で、実力もあって、成果も残している方が、私はこういう病気です、それでも戦っていますというのを堂々とカミングアウトされて、向き合っている姿は本当にありがたいですよね。その病気の人たちにとって、どんどん頑張ってほしいと思っています。
というのは、私社会人1年目のときにこの症状になったことがあります。

飲み会帰りに、ある私鉄の満員電車に乗って、つり革に捕まってたんですよね。
急行で、何駅か飛ばすので、約10分ぐらいそこに閉じ込められた状態になっていました。急に心臓がバクバクしてきたんですよ。

あれ?飲んでるせいかな?

と思ったのですが、バクバクバクバクしてきて、これ駄目だ…と思って、どうしようどうしよう…って、周りをキョロキョロ見渡しますが動けないです。どうしようどうしようどうしよう…と思って、焦るばかり。
次の駅で電車が止まったと思った瞬間、最寄駅はまだまだ先なのに降りました。
ベンチにずっと座って、なんだ。何だろう今の何だったんだろう…っていう思いに駆られました。
学生のときも、都心で飲んで、1人で満員電車乗って帰ることなんて結構ざらにあったのに。
それ以降、各駅停車で1駅乗っては降り、また各駅に乗っては降りて…を繰り返して深夜の帰宅になったのを覚えています。
その後、不安で、当時付き合ってた人にも相談したのですが…理解してもらえなかったです。飲み過ぎだとか気持ちの問題だからだとか言われて。別の機会にも弱い心がそういうことをさせるんだよって言われて。私弱いのはもうお前は甘やかされてそだったからなとも。
私が駄目なのかなと思って。もう他の人に言えずにいました。
その当時はまだそういう神経症とか、パニック障害パニック障害とはまた違うと思うんですけど、そういう病気不安症な病気っていうのはあまり世間的に広まってない頃だったと思います。
それから、基本的に電車に乗ったらちょっとでも駄目かな…と思ったら、降りることにしました。満員電車も基本1人では乗らないと決めて。結局病院は行きませんでした。
この症状になったら、いや、降りちゃえ!降りた駅のカフェでもいりゃいいじゃん!ぐらいの気持ちで、いることにしました。
そうすることで自分がまずいと思う状況は避け、どうしても駄目なときは大きく深呼吸をするとか、乗ろうとした電車が満員のときはもう一つ飛ばして、空いた電車に乗るようにするとか、いろいろ自分の中で工夫しました。私の場合その満員電車と、あとエレベーター、この二つはちょっと苦手だっていうのが自分の中で傾向としてわかってきたのと、こんでいても座ればまだいけるというのも理解しました。
なので、新幹線とか飛行機は大丈夫なんだと私は思ってます。理解できない人にはやっぱりわがままじゃないって思われるかもしれないですね。
結局治ったかどうかわからないです。特に治療したわけでも診断されたわけでもないので、そういうシチュエーションは今でも避けるようにしています。大小の差はあれ誰にでもあるのかもしれませんね。
はい、長々と失礼いたしました。
てことで広場恐怖症どう向き合うか、じぶんを知ること、周りに理解を求めること、理解者のフォローがあれば普通の生活はできると私は信じています。

こういうカミングアウトされている方がどんどん実力つけて成果も上げて、病気とも闘ってるんですよっていうのを、なんかもっと伝えていただけると、同じかもっとひどい症状で苦しんでいる人の励みにもなるのだと私は思います。
長々と失礼いたしました。

また明日の朝に配信いたしますので、よろしくお願いします。ここまでお付き合いいただきありがとうございます。では、おやすみなさい。西でした。
 

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