魔法外科医は癒やし系少年~涼波ハルカの進撃-12 ☸ ロビの貯蓄
魔法外科医は癒やし系少年~涼波ハルカの進撃-12 ☸ ロビの貯蓄
魔法外科医は癒やし系少年~あらすじ
魔法外科医って結構、大変なお仕事。さらに転生者の受け入れまで。ほのぼのあり、シリアスあり、アクションあり、ギャグあり、ほどよくエッチもありの逆異世界転生ファンタジー。
<ロビ様、血管とかひとつずつ繋げていますけど、ぶわぁって治る治癒魔法というのは無いのですか?>
<あるよ。あるけど、あれ、障害が残るんだ>
<どういうことでしょうか?>
<切れた患部がぴったり合っていれば綺麗に治るんだけど、ずれているとそのまま治っちゃってリハビリが大変なんだ。特に太い血管や筋肉はちゃんとやらないと>
<なるほど、勝手に元通りになるわけじゃないんですね>
<そう。だから、障害を残さないよう、元通りに結合していくんだ>
(ハルカの世界では、魔法って、随分と便利なものと解釈されているんだな)
※本小説は、「小説になろう」、「カクヨム」、「アルファポリス」、「ノベルバ」、「ノベルビア」にも投稿しておりますので、お好みのサイトで読んでいただければ幸いです。
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魔法外科医は癒やし系少年~涼波ハルカの進撃-12 ☸ ロビの貯蓄
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「ダリア、ただいま。お湯を浴びたいから準備してくれる?」
早朝、エリクから戻ってきたロビは、ハルカを担いで屋敷に入った。
「今、準備しますね。ハルカ、寝ちゃいましたか。かわいいですね」
「そうだね」
「ロビ様、お怪我は無いのですか?」
「うん、今日の依頼は大丈夫。まったく怪我無し。ハルカのおかげで仕事も早く済んだよ。狼獣人族の耳があんなにすごいとは思わなかった。こんなことだったら、ダリアがここに来た時に冒険者登録すれば良かったよ」
「いえいえ、私にはこんな服、着れませんから」
「いやいや、ダリアも中々のものだと思うよ」
「ところで、報酬額とか聞いてもいいですか?」
ロビは、ダリアに向かって指を二本立てた。
「金貨二枚ですか。一晩でそれだけ稼げるなんて、割のいい仕事なんですね」
「ま、まあね」
(大金貨二枚ということは黙っておこう)
ダリアはハルカが可愛くてしょうがないようで、たらいにお湯を入れると、ロビをそっちのけでハルカの服を脱がし始めた。
(見た感じ、ダリアもハルカも年齢一緒位なのに、なんだか不思議。獣人族同士だと年齢がわかるのかな)
ロビがハルカの身体を支え、ダリアはハルカの身体を拭き始めた。
(はっ、そういえば、股間の毛の量が違うような。いや、これは個体差かも……)
「ロビ様、ハルカとは何回、事を致しましたか?」
「え?あ、あの、答えなくちゃダメかな」
「今夜、同じ回数だけしてくださったら答えなくてもいいです」
「うん」
「終わったら、乾いた布ではなく暖かいお湯で湿らせた布で拭いてあげてくださいね」
朝食はハルカを除いた三人で食べ始めた。
「ダリア、今日、アグリクル家まで行って、週末、シエラと会えるように話をしてきてくれないかな」
「アグリクル家ですか。上級貴族で農村地帯を一番多く所有している貴族ですよね」
「そうだよ。長女のシエラとは王立学院での知り合いで、久しぶりに話がしたくなって。午後のティータイムを一緒に過ごせるよう、お願いして欲しいんだ」
「わかりました」
「ごちそうさま。じゃあ出かけるよ」
ロビは立ち上がり、自分の部屋に戻り、王立学院に行く準備をした。
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「ロビ、おはよ」
「おはよう、メイア」
「お兄様、おはようございます」
「カサリ、おはよう」
三人はいつものように正門の前で出会った。
「ねえ、メイア」
「何?」
「初等部の時から思っていたんだけど、毎朝、なぜかここで会うよね」
「そうよ、偶然にここで会うのよ。ただの偶然。たまたま生活サイクルが同じなだけ」
「メイア、嘘はダメです。メイアは王立学院寮のロビーで、いつもお兄様が来るのを待っています」
「ちょっと、カサリ、偶然だってば。ほら、今日だって、たまたまロビーに降りたらロビが……」
「お兄様は超が一兆回付くぐらい超鈍感です。はっきり言わないと」
(ああ、今日も平和だな)
今日は魔学の講義で、魔学科だけの講義である。リリスは、これまで解明されている
「それでは来週、
(お、メイアも手を挙げた。熱心だな)
結局、メイアは、すべての日程で挙手をした。
「メイア、がんばるね」
「ええ、実力の無い名前だけの貴族どもには負けられないわ。ロビはどうするの?」
「僕はどうせ試験、受けさせてもらえないからいいや」
「そうね、確かに。カサリはどうするの?」
「ボクは、魔法や魔術の歴史を学びに来ただけですので、実技試験や
「そう」
(カサリは時々魔力が活性化しているのに、どうしてだろう?)
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一通りの授業が終わり、カサリはメイアに付いて自主練習の見学に行っため、ロビは一人で帰宅の途についた。
(ちょっとの時間でもメイアとカサリがいないとさみしいもんだな。なんだかんだ言ってカサリのキス、とても気持ちいいし。ああ、流されちゃいけない。カサリは妹、妹だよ)
ロビは自分の両頬をピシっと叩いた。
ロビが屋敷に帰宅すると、メイド服を着たハルカが出迎えた。
「ハルカ、今日は休みで良かったのに」
「大丈夫です。ロビ様にお仕えします、したいです」
「そうかそうか、ハルカはかわいいな」
ロビはハルカの帽子を撫でた。いつの間にかダリアも隣にいた。ロビはダリアの帽子も撫でた。
「ロビ様、アグリクル家のシエラ様の件ですが、週末、夕食を共にし、一泊するのであればということでしたので、それでお受けしたのですがよろしかったでしょうか?」
「え、ええ?まあ、先方がそう言うならしょうがないね。じゃあ、馬で行って食事を楽しんでくるよ」
「ロビ様」
「な、なに?ダリア、近いよ」
「シエラ様と事を致したら赤ちゃんができるかもしれません。くれぐれも間違いの無いよう」
「うん、間違えない、無い無い」
(以前、肉体関係があったなんて言えない雰囲気……)
「ウグルス、アグリクル家に行く時にレイビグ商会のボアル肉を手土産にしたいから、土曜日の朝、届けてもらえるように注文しておいてくれるかな。贈答用に五キロ」
「ノトチェ印のブランド肉ですか?ここ一ヶ月ほど品切れで予約待ちとの貼り紙がありましたが」
「大丈夫、今日、
「わかりました。でも、五キロということは、金貨八枚ぐらいになります。本家から頂いているお金では足りません」
「ちょっと待ってて」
ロビは席を立ち、工房に行きお金を取ってきた。お金は
「これで払っておいて」
ロビは大金貨一枚をウグルスに渡した。
「大金貨、初めて見ました。人気商品ですので今から注文してきましょうか?」
「うん、よろしく」
「では、早速。失礼します」
(ウグルス、歳を取っても動きに切れがあってすごいや)
「ロビ様、どうしてそんな大金を持っているのですか?そういえば、以前も貴族の使いの者が小金貨を何枚か持ってきたことがありました。何か悪いことをなさっているんじゃないんでしょうね?」
「いやいや、ちゃんと健全な方法で小遣い稼ぎしているから大丈夫。安心して」
「私も大金貨は初めて見ました。ああ、ウグルスに触らせてもらえばよかったわ」
「ダリア、まだあるけど、触っておく?」
「え、そうなんですか?お願いします」
「じゃあ、後でね」
ロビがハルカと格闘練習をしていると、ウグルスは夕食の準備に間に合うように帰ってきた。
「ウグルス、どうだった?」
「あと二体、入荷したら予約通りに購入できるとのことです」
「そっか。ウグルス、ありがとう。大丈夫、週末には入荷するから」
「ロビ様はどうしてそのように予想できるのですか?」
「冒険者ギルドに出入りしていると色々情報が入ってくるんだ」
「なるほど、そうでしたか」
ロビとハルカは目を合わせると、一緒に笑った。
<ハルカ、週の四日目、一緒に狩りに行こう。本当はハルカだけで行ってもらおうと思ったんだけど>
<ご期待に応えられず、すみません>
<でも、トイレが怖いなんて意外だったよ>
<だってお屋敷と違って大きな穴が開いていましたし、何か怖いものが出てきそうで>
<そうだね、屋敷は水が流れているトイレだし、灯りがたくさんあるからね>
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夕食を終えた後、身体をきれいにしたロビは、ハルカに大陸公用語を教えた。その後、いつものように事を終えると、眠たい目をこすりながらダリアの部屋の前に行った。
(ダリア、今年が最後かもって言ってたから、ちゃんと……あれ?ダリアの声が聞こえる)
ロビはドアをノックした。
「ロビだけど、ダリア、いいかな」
「ロビ様、ちょっとだけお待ちください」
ダリアがドアを開けるのを待ってロビは部屋に入った。ダリアは長いワンピースのような服を着ていた。
「ダリア、何していたの?」
「あ、いえ、その、今日はロビ様、寝不足で来られないかと思い、その……」
「一人で慰めていたの?」
「はい。ロビ様、今日は無理なさらず早く寝てください。ハルカとも、その、事を致したんですよね?」
「うん、僕は大丈夫だよ」
ダリアはロビを抱きしめた。
「ロビ様はもっとご自愛ください。寝不足では勉強にも響きますよ」
「心配してくれてありがとう。でも、こうしていたいから、少し部屋にいてもいいかな」
「ええ、もちろんです」
「じゃあ、ベッドに座ろう」
ロビはダリアのベッドに座った。しかり、ダリアは座ろうとせず、立ったままである。
「その、ロビ様、私、さっきまで裸だったので、慌てて服を着ました」
「そうなんだ。それで、どうして座らないの」
ダリアは何やらモジモジしながら、考えていた。
「ロビ様、以前、上級者用
「ああ、そういえば。ハルカの冒険者登録に行った朝の事だね」
「そうです。あの、今、入っています。抜くのに少し時間がかかるので、服だけ着てドアを開けました」
「わあ、見せてもらっていい?」
「いいですが、その、自分から見せるのは恥ずかしいので、命令してくださいますか?」
「じゃあ、足を少し開いて服をめくって」
「はい」
ロビはダリアの股間を見た。
「ダリア、よく見えないからベッドに横になって。そう、それで足を開いて膝を持って」
ダリアはロビの言うとおりにした。
「はい、どうぞ。よく見えますか?」
「もうちょっと膝をしっかり開いて。すごいや。抜いてみていいかな」
「ゆっくりお願いします。呼吸を合わせますので」
「すごいね、これ」
結局、その後、ダリアとも事を致したロビだった。
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