昭和なスナックの日常18
昭和なスナックの日常18
小説風 本当にあったお話
今回は、さすがに非日常の出来事でした。
問題発言の多いこの客。
さて円満解決になるのでしょうか。
さてさて
ある夜のとあるスナックでの出来事。
そこは昭和な雰囲気のスナック。
レトロ感漂う店内。
お客が15、6人も入れば満席になる。
そんな店内に今夜もお客がやってきた。
今夜もいつものように扉が開く。
カラン、カランと音がする。
そしていつものようにママが声を掛ける。
ママ
「いらっしゃいませ」
「あやちゃん、待ってたわよ」
と、先に座っているお客に目をやるママ。
あやちゃん
「遅くなりました」
と、あやはその客を見る。
そのお客は、先日問題を起こした客。
それは、いいたくない話だが先日閉店までいて、帰るときにあやの車にぶつけてそのまま帰ろうとした客だった。
少し前の話で、ちょっとした問題を起こした客の話をしている。
また別の機会にと、していたのだが今回その話をする。
まだ、解決していないが大丈夫と信じて記事にする。
その客が誰なのかは愛称も伏せる。
よく読むと常連さんなので、わかるかもしれないが、そこはまあスルーするとしよう。
その夜も、いつものように歌で盛り上がり楽しかったようでその客は帰っていく。
でもその夜は心配になり外へ出て見送るママだった。
車のときもあれば、歩きのときもあるよようで、年齢的にもう返納すればよいのにと周りはヒヤヒヤしている。
一度はどうしてそんなところまでバックするのかと思うくらいにバックして、金網の塀にぶつかりそうになったとか。
その日その客は、車だった。
あやは先に出ようとしたがママに止められた。
後から帰るようにと。
ママは心配になり、駐車場を見に行こうと扉を開いた瞬間だった。
「ドン」と鈍い音がした。
車は、バックして駐車場に停めてあったあやの車にぶつかった。
ママは、叫んだ。
「ぶつかった」
慌てて外へ出る。
そのときまたドンと音がした。
みんな、「えっ?」
と思った。
急いでみんなで外へ出ると、その客はそのまま帰ろうと車を前進しようとしていた。
ママの行動は素早い。
当の本人は、呆気にとられて何も出来ない。
ママは、車の運転席の窓を手のひらいっぱいで、思いっきり叩く。
ママ
「ぶつかったよ、なんで帰ろうとしてるの、早く降りてきなさい」
とママが一生懸命に何回も叩きながら言う。
すると諦めたのか、車を停めた。
そしてママに言った。
お客
「ぶつかったか?気付かなかったな」
と、お客は気付かぬ振りをする。
そして、しかたなさそうにあやの車のところに来た。
そして放った言葉が、みんなを凍らせた。
お客
「なんだ、たいしたことはないな、俺がちょいちょいと、パテでぬってやるよ」
と、お客はなんでもなかったように言う。
そのことばを聞いてあやは、我に返った。
警察!と思ったが、深夜だし呼んだところで何もしてくれないのはわかっていた。
スナックの駐車場で起きると面倒なことになりそうで、ママにも迷惑がかかるのも嫌だから、ここはもう何もしないでおこうと思ったようだ。
そして、その客へあやは穏やかに言った。
あや
「明日ディーラーに持って行くので、何もしないでください」
と、がっかりした今にも泣きそうな声だった。
するとその客は、「そうかい、そうしてくれ、結果はママに連絡してくれ」
と言って帰っていった。
ママとあやはしばらく車の前で話していた。
そんな経緯があった後のそのお客との再会だった。
その間にそのお客の言動に、ママのはらわたが煮えくり返る話があるのだか、それはまた別の機会に。
その客は、あやに挨拶ともとれない曖昧な仕草で、片手をひょいと小さくあげた。
あやはなんだ、この人は反省していないのか?と内心思ったそうだ。
その日その客は歩きだった。
詫びることもなく、淡々と結果を聞いてきた。
あやは真実のみを伝えた。
修理はドア一枚交換となり、かなりの金額になると伝えた。
お客
「えっ、そんなにかかるキズか、あんなキズくらいで」
と、相手は納得しない様子だった。
間に入っているママの方が当事者のように怒りをあらわにしている。
あやは伝えるだけ伝えて、きちんとやってくれることを約束して帰っていった。
詫びもない、反省もない相手と話す気力もなかった。
事故車になった愛車を残念そうに何回も眺めるあやだった。
この次の日に、やっぱり警察を呼べば良かったねと話すママとあやだった。
それを聞いた他のお客は、その人はもう出禁だねと言った。
ママはそのつもりでいた。
今回のことがきちんと片付いたらそのつもりだと。
まあ、あれからその客はこないけどねとママは言う。
今夜の話はいかがでしたか?
「あやちゃん、待ってたわよ」
と、先に座っているお客に目をやるママ。
あやちゃん
「遅くなりました」
と、あやはその客を見る。
そのお客は、先日問題を起こした客。
それは、いいたくない話だが先日閉店までいて、帰るときにあやの車にぶつけてそのまま帰ろうとした客だった。
少し前の話で、ちょっとした問題を起こした客の話をしている。
また別の機会にと、していたのだが今回その話をする。
まだ、解決していないが大丈夫と信じて記事にする。
その客が誰なのかは愛称も伏せる。
よく読むと常連さんなので、わかるかもしれないが、そこはまあスルーするとしよう。
その夜も、いつものように歌で盛り上がり楽しかったようでその客は帰っていく。
でもその夜は心配になり外へ出て見送るママだった。
車のときもあれば、歩きのときもあるよようで、年齢的にもう返納すればよいのにと周りはヒヤヒヤしている。
一度はどうしてそんなところまでバックするのかと思うくらいにバックして、金網の塀にぶつかりそうになったとか。
その日その客は、車だった。
あやは先に出ようとしたがママに止められた。
後から帰るようにと。
ママは心配になり、駐車場を見に行こうと扉を開いた瞬間だった。
「ドン」と鈍い音がした。
車は、バックして駐車場に停めてあったあやの車にぶつかった。
ママは、叫んだ。
「ぶつかった」
慌てて外へ出る。
そのときまたドンと音がした。
みんな、「えっ?」
と思った。
急いでみんなで外へ出ると、その客はそのまま帰ろうと車を前進しようとしていた。
ママの行動は素早い。
当の本人は、呆気にとられて何も出来ない。
ママは、車の運転席の窓を手のひらいっぱいで、思いっきり叩く。
ママ
「ぶつかったよ、なんで帰ろうとしてるの、早く降りてきなさい」
とママが一生懸命に何回も叩きながら言う。
すると諦めたのか、車を停めた。
そしてママに言った。
お客
「ぶつかったか?気付かなかったな」
と、お客は気付かぬ振りをする。
そして、しかたなさそうにあやの車のところに来た。
そして放った言葉が、みんなを凍らせた。
お客
「なんだ、たいしたことはないな、俺がちょいちょいと、パテでぬってやるよ」
と、お客はなんでもなかったように言う。
そのことばを聞いてあやは、我に返った。
警察!と思ったが、深夜だし呼んだところで何もしてくれないのはわかっていた。
スナックの駐車場で起きると面倒なことになりそうで、ママにも迷惑がかかるのも嫌だから、ここはもう何もしないでおこうと思ったようだ。
そして、その客へあやは穏やかに言った。
あや
「明日ディーラーに持って行くので、何もしないでください」
と、がっかりした今にも泣きそうな声だった。
するとその客は、「そうかい、そうしてくれ、結果はママに連絡してくれ」
と言って帰っていった。
ママとあやはしばらく車の前で話していた。
そんな経緯があった後のそのお客との再会だった。
その間にそのお客の言動に、ママのはらわたが煮えくり返る話があるのだか、それはまた別の機会に。
その客は、あやに挨拶ともとれない曖昧な仕草で、片手をひょいと小さくあげた。
あやはなんだ、この人は反省していないのか?と内心思ったそうだ。
その日その客は歩きだった。
詫びることもなく、淡々と結果を聞いてきた。
あやは真実のみを伝えた。
修理はドア一枚交換となり、かなりの金額になると伝えた。
お客
「えっ、そんなにかかるキズか、あんなキズくらいで」
と、相手は納得しない様子だった。
間に入っているママの方が当事者のように怒りをあらわにしている。
あやは伝えるだけ伝えて、きちんとやってくれることを約束して帰っていった。
詫びもない、反省もない相手と話す気力もなかった。
事故車になった愛車を残念そうに何回も眺めるあやだった。
この次の日に、やっぱり警察を呼べば良かったねと話すママとあやだった。
それを聞いた他のお客は、その人はもう出禁だねと言った。
ママはそのつもりでいた。
今回のことがきちんと片付いたらそのつもりだと。
まあ、あれからその客はこないけどねとママは言う。
今夜の話はいかがでしたか?
非日常が日常のスナックでの一夜の出来事を面白く小説風に描いていきます。
よろしかったら、「昭和なスナックの日常」の常連さんになりませんか?
今回は、さすがに非日常の出来事でした。
問題発言の多いこの客。
さて円満解決になるのでしょうか。
さてさて
~今回はここまで~
2022年6月17日金曜日
ライター:唯李
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