メイン画像

シナリオ~シチュエーションボイス~とばっちり

シナリオ~シチュエーションボイス~とばっちり


シチュエーションボイス~とばっちり
窃盗犯
「信じてもらえないと思うけど、話すだけ話すから、あとはどうにでもしてくれ。
俺はあの日、あの捕まるちょっと前に隣から、助けてという声を何度も聞いたんだ。
隣って、あの女性の部屋だよ。
ああ、だから言いたくなかったんだよ、信じちゃいない顔をしてる。
もういいよ。…。
ああわかった、続けるよ。
だから、助けてって声がやけにリアルで何度も聞こえたから、外に出てピンポンしたけど、出てこないから、これはヤバいと思ってベランダに回って助けようと彼女の部屋のベランダに入ったら、窓が空いてて、いよいよヤバい状況かもって、焦って入ったらさ、洗濯物が干してあって、それをかき分けて入ったらいきなり大声をあげてきたから、ビックリして、大丈夫だから、助けにきたって言ったのに、助けてだの、泥棒だの、チカンだの言われて、部屋には彼女しかいないことがわかって、慌てて自分の部屋に戻ったんだよ。
その時テンパってて間違って、彼女の下着を持ってきてしまったんだよ。
信じちゃもらえないよな。
なんで、彼女は一人しかいないのに、助けてなんて、何度も叫んでいたんだよ。
そっちの方がおかしいだろう。
えっ、ラジオドラマの練習をしてた…。
はあ、知らないよ、そんなこと、人騒がせな人だな。
とばっちりもいいとこだ。
俺はどうなるんだ。
ああ…もう俺の人生は終わりだ…。」

~おしまい~
 2022年9月9日金曜日 唯李😊⚜️


アカウントを作成 して、もっと沢山の記事を読みませんか?


この記事が気に入ったら 唯李 さんを応援しませんか?
メッセージを添えてチップを送ることができます。


この記事にコメントをしてみませんか?


唯李(ゆり)と申します。
stand.fmでオリジナル小説を朗読しています。
小説はモノガタリードットコムでアップしているものです。

おすすめの記事