メイン画像

#26【葛飾北斎】富嶽三十六景「相州仲原」

#26【葛飾北斎】富嶽三十六景「相州仲原」


皆様こんにちは!
絵画インストラクターの松本です。

本日11月3日は文化の日!

内閣府により
「自由と平和を愛し、文化をすすめる」
ということが推奨されています。

この「美術談話」の記事は
文化をすすめるのにピッタリ!
(自分で言ってしまいました💦)

面白いなぁと思っていただけたら
ぜひぜひ周りの方たちに
オススメしてみてください☆

今回は富嶽三十六景の解説です。
(^^♪
大人のゆったり時間をどうぞお楽しみくださいませ。

葛飾北斎ってどんな画家?
  • 江戸本所割下水にうまれる(1760-1849)
  • 浮世絵(木版画)の風景画というジャンルを築く
  • 画狂老人と呼ぶほど絵に人生を捧げる
  • 引っ越し93回!
  • 金銭管理が下手で画料はほぼ借金返済に
浮世絵「富嶽三十六景」って?
  • 全46枚!
  • 当初は36枚の予定が人気が出たため10枚追加された
  • 富士山を色々な場所から描く
  • 鮮やかな青「ベロ藍」プルシアンブルーの使用
  • 西欧諸国でジャポニスム(日本趣味)の要因となる

富嶽三十六景「相州仲原」(そうしゅうなかはら)

人々の暮らしの向こうに
大きく富士山がそびえています!

相州仲原


大山
富士山の手前に見えているのが
大山です。
標高1,252m。
大山

登山中に野生のシカに
遭遇することもあるそう!

川魚や蜆(シジミ)をとる人
蜆をとる人

農婦
農婦
赤ちゃんをおぶり
野良仕事へ行くところです。

修験者(しゅげんじゃ)
富士山、もしくは大山へ行くところ。
山自体が御神体や信仰になっています。
修験者

行商人
顔で遊ばれてます・・・。
(^^;)

行商人


六十六部の行脚僧
親子と見受けられます。
厨子(ずし)を背負うお父さん、
ついていく子供。
親子
六十六部(ろくじゅうろくぶ)とは
全国66カ所の霊場を回る行脚僧のこと。

鈴を鳴らしお米やお金をもらって
生活していたそうです。

宣伝の人!?
版元の西村屋の紋が
大きく描かれています。
宣伝の人!?

宣伝の人がいることに
クスっとしてしまいました。
(^^♪

描かれている川は諸説あり

仲原は現代の
神奈川県平塚市中原です。
住宅街となっています。

住宅街の横に「渋田川」が
流れているのですが、
ちょっと絵と比べると幅が大きいのです。

可能性として、
現代は暗渠(あんきょ)という
外から見えない水路になっているところ、
江戸時代は川となっていたところが
絵に描かれていた見こみがあります。

下田川と谷川(やがわ)です。

正解は分からないのですが、
こういった考察も
江戸時代の浮世絵を見る
楽しみです☆

北斎の構図


富士山がテーマということで
三角の相似形が
近景に配置されていますね。
三角形

手前と奥に三角形があり
自然と富士山に
目がいくようになっています!

あからさまではなく、
自然と三角形が隠れています。

以上「相州仲原」でした。
次回「富嶽三十六景 相州梅澤左」(そうしゅううめざわのひだり)の解説です。

お楽しみに!



アカウントを作成 して、もっと沢山の記事を読みませんか?


この記事が気に入ったら 絵画インストラクター松本 さんを応援しませんか?
メッセージを添えてチップを送ることができます。


この記事にコメントをしてみませんか?


絵画インストラクターの松本です。大人がゆったり楽しめる美術系のお話をお届けします。どうぞよろしくお願いいたします。

おすすめの記事
2023/07/16 04:24 - 絵画インストラクター松本
2023/07/16 04:09 - 絵画インストラクター松本
2023/07/10 16:45 - 絵画インストラクター松本
2023/07/8 06:42 - 絵画インストラクター松本
2023/07/6 01:49 - 絵画インストラクター松本
2023/07/5 06:46 - 絵画インストラクター松本