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#36【葛飾北斎】富嶽三十六景「東海道江尻田子の浦略図」

#36【葛飾北斎】富嶽三十六景「東海道江尻田子の浦略図」


皆様こんにちは!
絵画インストラクターの松本です。

主婦で毎日お料理をしています。
塩田で作られた塩は
キラキラしていて美味しくて
大好きです!
(^^)/

今回は塩田で働く人々が
遠くに描かれています。

葛飾北斎ってどんな画家?
  • 江戸本所割下水にうまれる(1760-1849)
  • 浮世絵(木版画)の風景画というジャンルを築く
  • 画狂老人と呼ぶほど絵に人生を捧げる
  • 引っ越し93回!
  • 金銭管理が下手で画料はほぼ借金返済に
浮世絵「富嶽三十六景」って?
  • 全46枚!
  • 当初は36枚の予定が人気が出たため10枚追加された
  • 富士山を色々な場所から描く
  • 鮮やかな青「ベロ藍」プルシアンブルーの使用
  • 西欧諸国でジャポニスム(日本趣味)の要因となる

富嶽三十六景「東海道江尻田子の浦略図(とうかいどうえじりたごのうらりゃくず)」

波、船を漕ぐ人、塩田で働く人。

海岸の賑やかさが
聴こえるような作品です!

東海道江尻田子の浦略図

手前の波は大きくうねり
その後ろには美しい不動の富士山が
そびえています。

富士山と愛鷹山
愛鷹山は1,504mと
ハイキングを楽しめる山です。

ただしクマの生息地なので
登山者は注意しなければなりません。

富士山と愛鷹山

地図で富士山との位置関係を調べると
富士山の南東に
どっかりと存在感のある山でした。

富士山が大きいので
今まで見逃していましたが、
1,000mが限界の私は
登れないと思います。💦
(体力が・・・)

塩田で働く人々
塩田

砂を集めるための道具
柄振(いぶり)がシルエットでみえます。

海水を桶で運んでいる人もいますね。

海水を汲むときの桶をかえ桶といいます。
かえ桶を担ぐ棒は
肩荷棒(にないぼう)です。

とても重労働な塩田の仕事。
海水はかなり重たいのでしょう。
肩荷棒はとても太くできています。

田子の浦は静岡県静岡市

田子の浦は静岡県静岡市にあります。

田子の浦港からの富士
田子の浦港からの富士

現在、
田子の浦漁業協同組合のホームページでは
「しらす」が美味しいと一押しされています。
(漁期3月21日~1月14日)

釜揚げしらす、
生しらす丼など
是非とも食べてみたい!!と思いました。
(^^♪


北斎の構図

富士山の稜線と
舟の曲線が相似です。
相似

また、雲と海岸が線対称になっています。
線対称

この二つの構図と
波の繰り返しが心地よいリズムを生み出し
見る者を魅了しています!

以上「東海道江尻田子の浦略図」でした。

次回「富嶽三十六景 東海道金谷ノ不二(とうかいどうかなやのふじ)」の解説です。

お楽しみに!



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