#49【葛飾北斎】諸国滝廻り「東都葵ヶ岡の滝」
#49【葛飾北斎】諸国滝廻り「東都葵ヶ岡の滝」
2022/01/21 01:24 |
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文字
皆様こんにちは!
絵画インストラクター松本です。
葛飾北斎の「諸国滝廻り」は全8図。
今回は「東都葵ケ丘の滝」の解説です!
「東都葵ケ丘の滝」
「東都葵ケ丘の滝」
(とうとあおいがおかのたき)
人が歩いているところが「葵坂」です。
葵ヶ丘にあった坂を
そうよんでいたとのこと。
滝の高さ分、道が坂になっていますね!
(^^)/
ただ、現在は明治期の都市開発で
坂はなくなっています。
この辺りは大名屋敷が多く
絵には
武士が描かれています。
滝は赤坂溜池から流れています。
飲料水を貯めていて
こぼれ落ちた水が滝となりました。
その音から「どんどん」と
呼ばれていたそうです。
(^^)/
葵ヶ丘の歴史
1872年・・・「溜池葵町」起立
由来はこの辺りを「葵ヶ丘」と読んでいたことから。
1976年・・・虎ノ門2丁目に編入
赤坂溜池の歴史
江戸時代初期・・・江戸水道の水源
1652~1655年・・・埋め立てが始まる
1888年(明治21年)・・・赤坂溜池町が起立
明治時代・・・ほぼ埋め立てられる
現町名・・・港区赤坂一丁目1~5、二丁目1~5
埋め立てで今は見られない滝です。
( ノД`)
もう一度いいます。
現在は見れない滝です。
現在と比べるのが
江戸時代の風景画の
楽しみの一つなのですが
残念です💦
落ちていく滝の表現が
8図の中で一番リアルだなぁと
見惚れた一枚でした!
読んでいただきありがとうございました。
それではまた次回!
(^^♪
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こじんまりとしていて、飲料水を貯めた池から流れ出ていて、現在には存在しないけれど、身近な滝に感じます!人と滝が絶妙にマッチしてますね。良い滝だ~(笑)読ませていただき、ありがとうございました。
34こちらこそコメントありがとうございます!
36(^^)/暮らしの中に滝があるって粋ですよね~。現代の都市計画にも「滝がある街」なんてあったら素敵です。坂道も情緒があって好きです。坂道に住むのは実際大変だと思いますが。(^^;)情緒をとれば不便で、便利をとれば情緒がなくなるというのはジレンマを感じます。
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