#52【葛飾北斎】諸国滝廻り「相州大山ろうべんの滝」
#52【葛飾北斎】諸国滝廻り「相州大山ろうべんの滝」
2022/01/27 11:09 |
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文字
皆様こんにちは!
絵画インストラクター松本です。
葛飾北斎の「諸国滝廻り」は全8図。
今回は「相州大山ろうべんの滝」の解説です!
「相州大山ろうべんの滝」
「相州大山ろうべんの滝」
(そうしゅうおおやまろうべんのたき)
相州
・現在の神奈川県
良辨滝
・伊勢原市大山にある滝
・良辨僧正(689-773)が水垢離をした
・江戸時代、大山寺にお参りする人々が水垢離をした
水垢離(みずごり)、水行(すいぎょう)
・神仏に祈願するさい、水を浴びること。
・良辨滝はかつて大山詣の水垢離をとった場所
現在、良辨滝へのアクセスは
良弁滝バス停より赤い橋を渡った場所に
あります。
滝の右側に開山堂があり、
開山堂の解説が立札になっているので
歴史の勉強になります。(^^♪
立札より抜粋
「このお堂には、僧正四十三歳の像と
猿が金鷲童子(こんじゅどうじ)を
抱いた像が安置されている。」
良辨(良弁)さまは
赤ちゃんの頃
鷹にさらわれて杉の下に落とされたという
伝承があります。
金鷲童子は良弁さまそのものなのですね。
(^^♪
絵には
江戸時代の水垢離をする人々が
生き生きと描かれていますね!
大山寺にお参りする人々が
良辨滝で
水垢離をしたといわれています。
その大山寺は現在も続いています!
雨降山 大山寺
紅葉の名所です!!
美しいですね。(^^♪
大山寺の歴史
・奈良の東大寺を開いた良辨僧正が755年に開山
・春日局が家光が世継ぎになるよう祈願した
・明治初年 廃仏毀釈により本堂が破壊される
・明治6年 現在の場所に移動
・明治18年 多くの信者による寄進で本堂が竣工
盛大に祝われる
紅葉シーズンは夜にライトアップされるので
ゆっくり紅葉を堪能できます。(^^♪
アクセス
ケーブル
「大山ケーブル駅」
↓
「大山寺駅」
↓
徒歩200メートル
江戸時代は廃仏毀釈まえだったので
描かれている人々は
以前の本堂にお参りしていたのでしょうね。
時代の荒波に負けず
信仰心が続いていることが分かり
嬉しい気持ちになりました。
(^^♪
読んでいただきありがとうございました。
それではまた次回!
(^^♪
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水行を水垢離というのですね!一つ賢くなりました。この時期の水垢離は地獄ですね。雨降山って、雨が多いのかしら?雨が好きなので気になりました(笑)読ませていただき、ありがとうございました!
33雨が好きなのですね(^^♪雨降山は「あぶりさん」と読み、大山寺の山号(寺院が所在する山の名称をつける場合がある)です。きっと雨の日が多いのだと思います!!(希望)私も水垢離という単語を初めて知りました。(^^♪一つの絵から時代背景や文化が知れるので、記事の下調べが大変でもあり楽しくもあります。こちらこそ読んでいただきありがとうございました!
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