凍結マダム　Ⅷ

　　　　　　　　　　　　　　　　　家猫推進論


絶対猫は外に出さず屋内で飼育すべきだと主張する人は多い。しかし現実問題スムーズにいくはずもなくアブれてしまう家なきニャンコがたくさんいる。そもそもウサギ小屋で住んでいる人間すらネカフェ住人やホームレスがあふれる時代だ。本当に生きにくい世の中になってきたと痛感する。

つまり１００パーセント家猫にするなど理想論の机上の空論なのだ。この冬の極寒を生き抜いた外猫は天晴れ！エールを捧げたい。



　　　　　　　　　　　　　　クラウドファンディング

クラウドファンディングなるものは割合最近に知った。それまでは里親会の対面支援や振り込みの直接支援をしていたがTIKTOKでペットの病院代で悩む女性に出くわしたのが最初だ。およそ２年ほど前にスマホをだらだら閲覧していた真夜中。難病FIPの保険が効かない高額な医療費に苦しむ女性の投稿があった。
それは私の心に訴えかけてくる内容だった。切々と現状の厳しさを述べて飼い猫の治療をさせたいという気持ちが伝わってきたのだ。母子家庭で知人に借金をして工面をしているとある。



メールアドレスが記載されていたので翌日さっそく連絡してみた。返答メールの文面も違和感のないものだった。私は支援したい旨を伝え電話番号を交換した。クラファンを通すのは手間がかかるので直接支援を希望した。彼女は感謝の言葉を述べながらも恐縮しているようだった。そしてＴＩＫＴＯＫで始めて反応があった奇跡の出会いを喜んだ。私はクラファンの手続きが面倒なので口座番号を聞き出してさっそく翌日振り込んだ。クラファンの最高支援額をはるかに上回る金額を。

                                                                            

　　　　　　　　　　　　　　　　徳貯金と浄財

その頃の私は少しばかりのアブク銭を持っていた。経営していたバーの給付金の一部や脳梗塞になった三大疾病保険金を生き金にしたいなどと殊勝な志が芽吹いたのだ。
銘打って徳貯金！
徳を積む方法がわからなかったから彼らが一番求めているモノにしようと決めた。
いってみれば浄財だ。
Twitter上でも直接支援はどんどん実行したと思う。期限が近付いた人のゴール確定させる支援を弾けるようにリピートした。一度先方の口座番号の記載ミスでクラファン支援に切り替えてからは直接支援との複合で半年間続けた。その総額をあとで計算すると七桁超え。



徳を積んでいったはずなのにTwitterを下手打った為にいきなり凍結。さんざん午前中はダメとマネージャ君に注意されていたのに何度もアカウント衝突事故をおこしたし凍結になる直前まで警告らしきものはあった。あとで聞いたらアカウントを共有すること自体が違反らしい。しかし脳梗塞で病み上がりの自分はいろいろな設定をするのがしんどかったし言い訳になるが注意力散漫、違反に対する危機感もなかった。
だから店のお役様に丸投げして私の文学作品を投稿してもらっていた。
実はその時は右半身に軽い麻痺が残っていたのでリハビリ中。今こうして文字を打てるようになるまで回復したことを感謝したい。もたもたスローではあるけれど。洗濯や料理、皿洗いも時間をかければ可能になった。時々意図しない思わぬポカはしますが。


次回はTwitterで気になりずっと追いかけた或る男性の話をします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（つづく）