有意味感でストレスマネジメント
有意味感でストレスマネジメント
ストレス感じていますか
現代社会はストレス過多社会と言われます。
日々生きていく上でストレスとの付き合いは切っても切り離せませんね。
そもそも人はストレスゼロ、つまり刺激が何もない中では心が健康な状態で生きてはいけないんです。
ストレスがあるのは当たり前で自然なこと。
でも、私たちが生きている我が国の社会では時代の急激な変化と共にそれが多様で多量になっているんですね。
首尾一貫感覚
そんなストレスに上手に対処して、健康に生きていくのに有効な感覚があるんです。
それは「首尾一貫感覚」(センス・オブ・コーヒランス)といいます。
コーヒランスを辞書で調べると「筋が通っていること」「首尾一貫性」とあります。
「首尾一貫感覚」なんて言われてもよくわかりませんが、自分の人生について「筋が通ってるな」「納得できるな」という感覚ということならちょっとわかりやすくなりますかね。
アメリカ人のアーロン・アントノフスキー博士という方が提唱したものです。
ユダヤ人強制収容所を生き抜いた女性たちの中で、晩年まで良好な健康状態を維持した人を調べ
たことがもとになっています。
想像を絶するストレス状態を生き抜き、しかも心身の健康を維持した方々は他の人たちと何が違っていたのか、現代社会を健康に生き抜いていくヒントがありそうですよね。
3つの感覚
首尾一貫感覚は3つの感覚からなっています。
・把握可能感
現状やこれから起こることは大体わかる範囲のことだという感覚
・処理可能感
自分に起こることやストレスには対処できそうだという感覚
・有意味感
自分に起きたこと起こることには意味があるんだという感覚
どれも重要で単独であるわけではなく関連し合ってつながっているものですが、私が注目したいのは「有意味感」です。
様々なライフイベント、そしてネガティブな出来事と遭遇した時に
「これは自分の人生にとって意味があることなんだ」
と思えたら、ストレス反応が過剰に大きくなったり打ちのめされて落ち込んでしまったりすることなくまた立ち上がることができる気がします。
言い方を変えればネガティブな出来事や失敗を
「糧」
にできるということですね。
「これは本当に大事なことを気付かせてくれる意味のある出来事だった」
「このことによって気付かなかった人の温かさを感じることができた」
「このことで気付かなかったらもっと大事なことを失っていたかもしれない」
こうして意味を見いだすことができたら、ネガティブな出来事それ自体や繰り返し出てくるネガティブな心の声や思考からのダメージは必要以上に大きくならずに済みそうですよね。
自分に優しく温かく
ただ、大事なのはネガティブな出来事や失敗があった直後に無理矢理
「これは意味のあることなんだ」
と思い込もうとしないことです。
出来事に遭遇したり失敗した直後はショックを受けたりネガティブな感情が出てくるものですよね。全く不思議なことではなく自然なことです。
それを無理矢理、「意味があることなんだ」とポジティブに考えようとするのは後で反動で落ち込むことにもつながりがちな不自然なこと。
落胆して残念で悲しくて辛い気持ちを否定せずちゃんとそこに認めて受け止めてあげることが大事です。
そしてそんな感情をもっている自分に優しい言葉をかけてあげてください。
「辛い思いがあるね」
「うまくいかなくて残念だよね、ガッカリだよね」
「悲しい気持ちが今ここにあるな」
「でも、あなたは頑張っていたよね」
「私は幸せになっていい人だよ」
「私の心が穏やかでありますように」
ネガティブな感情を認め、十分に自分に優しくしてあげた上で
「これは自分にとってどんな意味のあることだろう」
と考えてみて意味を見いだしてみるといいですね。
大きなストレスに押しつぶされそうになったりネガティブな出来事に出逢ったりした時には「首尾一貫感覚」特に「有意味感覚」を思い出してみてください。
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