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時間が怖い

時間が怖い



●時計の針が進む音 それからその音が止まる表現

少年:時が止まった。文学的表現とかじゃなくマジに。

●タイトル表示

●BGM ミステリアスなもの
●机の上の写真 

少年:「机から落ちた消しゴムが……空中で止まってる……。これ、やっぱり時間が止まってる!?」

刻音:「そう。世界中の時間が止まってるの。そして、動けるのはあたしだけ」

少年:「わぁああ!ビックリした!と、トキネ?」

刻音:「うん、そう。……久しぶり」

少年:「久しぶりって……さっき学校で会ったばっかじゃん。……あれ?と、刻音だよね?なんか……でかくね……?」

刻音:「あたし的には2年ぶりだしね。本来ならもう小学生じゃなくて中学生か……はは……」

少年:「2年!?何言ってんの?あ、あれ……か、身体が動かない……」

刻音:「あたしの周囲2m以外は時間が止まって動かないの」

少年:「え……ええっ!?」

●場面転換
●BGM 変更?

少年:唐突すぎてついていけない。でも……確かに周りの全てが止まってるし……音が何も聞えない。まるで、世界が死に絶えたように。

刻音:「もう……2年もこの世界を元に戻そうと旅をしているんだ……」(憂鬱そうに)

少年:「世界を戻す?そ、それって……え……?世界ってずっとこの状態なの?」

刻音:「たぶん、あたしがこの世界を救わないとずーっとこのままなんだと思う。……突然来てごめんね。ちょっと昔の友達に会いたくなったの」

少年:「い、いや……いいけど……待って?刻音がここから離れていったら、俺どうなるんだ?」

刻音:「他の人と一緒だよ?また時間が止まって、動かなくなる」

少年:「ま、待ってよ!!なんか……それ、怖いよ!!」

刻音:「大丈夫。きっとあたしがこの世界を救ってみせるから。じゃあ、またね。次に会えるのはいつか分からないけど」(少し寂しそうに)

少年:「待てよ!!刻音!!ちょーー」


●時計の針が進む音

少年:気がつくと……俺は普通に部屋にいて。
  消しゴムは床に落ちていて、もちろん刻音はいなかった。
  
●場面転換
●SE 街の騒音

少年:アレは夢だった……と思っていた。
  けど……あの日から……刻音は行方不明らしい。

少年:もし、この世界が刻音に救われたものだとしたら……刻音はどうなったんだろう。
  そして……また、俺達の知らない間に時間は止まったりするんだろうか。
  そう考えると……最近、時計を見るのが……怖い。

●時計の針が進む音 そして止まる表現

end



【CAST】

少年:kokoさん
刻音:ちーさん




学生時代によく妄想していたんです笑
「あー時間止まらねーかなー」って。

でも、よく考えたら時間が止まるのって怖いですよね。もし止まってしまったら、再び動き出す保証はあるのか?そして、止まった世界でもし一人で生きないといけなくなったら、どうすれば良いのか?

で、しかも時間が止まった中で動けるいわば「主人公」的な存在が自分ではなく誰か別の人間だったとしたら……もう、その人に世界の運命を託すしかないわけで……しかもそれがどうなったのか自分には「知る」事すらできない。

まぁ、そんな事まであれこれ妄想しながら授業を受けたりしていた不良学生だったわけです。
皆さんはどうぞ時間を有意義にお使いください笑

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元小説家。ネットに連載した小説が元で100人以上の警察官が出動する大事件に巻き込まれて引退。

現在はラジオ活動で再スタート。

第4回ラジオスターオーディション優勝。
企業からCM案件などをいただきプロモーション事業にも携わる。

現在は「2分20秒ドラマ」という声劇のプロデューサーを開始。
その台本をこちらで書いていきます。

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